「同じ店なんだから、あんたが対応しろよ」担当へ代われず、在庫確認の電話が15分も終わらなかった理由
十五分たっても、在庫を確認できなかった
アパレルの店で電話を受けていたころ、今でもよく覚えている通話があります。
お客様から商品の在庫について聞かれたのですが、売り場ごとに担当が分かれていて、私のいる場所ではその在庫を確認できませんでした。
そこで私は、電話を受けてすぐに伝えました。
「在庫は担当の売り場で確認しますので、担当の者におつなぎしますね」
ところが、返ってきたのは意外な言葉でした。
「いや、あんたが見てくれればいいだろ。同じ店なんだから」
私はもう一度、こちらでは在庫を確認できないことを説明しました。
「申し訳ありません。こちらの端末では確認できないので、担当の者に代わります」
すると、相手の声が大きくなりました。
「同じ店なんだから、あんたが対応しろよ」
「コロコロ人を代えやがって」
まだ誰にも代わっていないのですが、相手には、担当へつなぐこと自体が納得できないようでした。
三度目も、「担当の者なら確認できますので」と伝えようとしましたが、途中でまた「だから、あんたが対応しろって言ってるだろ」と遮られました。
時計を見ると、電話が始まってから十五分ほどたっていました。それでも、肝心の在庫があるかどうかは分からないままでした。
三度伝えても、担当にはつなげなかった
結局、その電話では最後まで担当者へ代わることができず、在庫の答えも出せないまま通話が終わりました。
受話器を置いたあと、近くにいた同僚が私に声をかけました。
「結局、担当にはつながらなかったんだね」
「うん。三回言ったんだけど、ずっと私が答えてって言われて」
同僚は少し考えてから言いました。
「最初に、なんで代わる必要があるのかを先に言ったほうが伝わったのかもね」
その言葉は、妙に心に残りました。
私はその日の記録に、「担当の者に代わりますと3度言っても、代わらせてもらえない」「同じ店なんだからあんたが対応しろよ、と2度怒鳴られた」と書き残しました。
私としては、担当者につながれば、三十秒ほどで確認できるような話に思えていました。
それなのに説明と押し問答だけで十五分が過ぎてしまったことに、どっと疲れを感じました。
ただ、あとになって考えると、相手には「担当に代わります」という言葉が、たらい回しにされるように聞こえていたのかもしれません。
それ以来、同じような電話を受けたときは、先に「その売り場の端末でしか在庫を確認できないため」と理由を伝えてから、担当者につなぐようになりました。
言っている内容が同じでも、順番ひとつで受け取られ方は変わる。あの十五分の電話は、そのことを強く覚えている出来事です。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














