「うちは習い事を3つしてるから忙しくて」何度も比べてくるママ友。運動会の片づけ中、隣のママが返した一言
話すたびに、習い事の数を聞かれる
娘が一年生になった春、同じクラスのママと話すようになりました。明るくて話しやすく、学校行事の手伝いでも一緒になることが多い人でした。
ただ、しばらくすると少し気になることが増えてきました。
「最近ほんと忙しくてさ。うちは習い事を3つしてるから忙しくて」
最初に聞いたときは、「3つもあると送り迎えも大変そうだね」と普通に返しました。
すると彼女は、今度は私の娘について聞いてきました。
「娘さんは何やってるの?」
「今は習字だけだよ。週に一回」
「え、習字だけ?スイミングとか英語とかは考えてないの?」
「本人が今は習字を楽しんでるから、まだいいかなって」
「そうなんだ。うちは本人がやりたいって言ったのもあって、3つになっちゃった」
それだけなら、ただの世間話だったと思います。
けれど参観日や保護者会で会うたび、「まだ習字だけ?」「ほかは始めないの?」と聞かれるようになりました。
悪気があるのかは分かりません。それでも何度も続くと、習い事が一つしかないことを比べられているような気持ちになりました。
運動会の片づけ中、隣から聞こえた一言
秋の運動会でも、保護者数人で道具を片づけていたとき、また同じ話になりました。
彼女は時計を見ながら、大きく息をつきました。
「私、このあとすぐ送迎なんだよね。うちは習い事を3つしてるから忙しくて」
「運動会のあとに送迎か。今日は大変だね」
そう答えると、彼女は私を見て言いました。
「そっちは今日、このあと何もないの?」
「うん。娘は習字の日じゃないから、このまま帰るよ」
「そっかあ。一つだけだと、そういう日は楽でいいよね」
どう返そうか迷っていると、すぐ隣で玉入れのかごをたたんでいた別のママが顔を上げました。
「でもさ、うちも前に二つやらせてたけど、一つはすぐ『もう行きたくない』ってなったよ」
彼女は苦笑いしながら続けました。
「結局、本人が好きなのが一つ続けば、それで十分じゃない?」
「ああ……まあ、それはそうかもね」
彼女も少し笑い、そのまま再び片づけを始めました。
誰かが言い負かしたわけではありません。その場の空気が悪くなったわけでもありません。
ただ私は、その一言を聞いて少し肩の力が抜けました。
帰り道、娘は運動会の話をひとしきりしたあと、「今度の習字で新しい字を習うんだ」と楽しそうに話していました。
その顔を見ながら、私はようやく思いました。
いくつ習っているかを気にするより、娘が今やっていることを楽しめているかを見ていればいいのだと。
それから、彼女に習い事の数を聞かれても、以前ほど気にならなくなりました。
「うちは今、習字が楽しいみたいだから」
そう自然に返せるようになったことが、私にとってはいちばん大きな変化でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














