「借金があっても、休みの日くらいゴルフはいいだろ!」借金30万円を隠していた夫。だが、妻が伝えた気持ち
週末のゴルフを楽しみにしていた夫
60代の夫は、週末のゴルフを何より楽しみにしていました。
玄関にはいつもゴルフの道具が置かれ、前の晩になると鼻歌まじりにクラブを磨いていました。
そんな夫に借金があると知ったのは、夫婦共通の友人から電話がかかってきたときです。
昔から付き合いのある60代の男性でした。
「急にこんな話をして悪いんだけど、ご主人に30万円を貸してるんだ。もう4か月たつけど、まだ返してもらえてなくて…」
私は言葉を失いました。夫から借金の話など、一度も聞いたことがなかったからです。
その夜、ゴルフの雑誌を読んでいた夫に尋ねました。
「友だちから電話があった。30万円借りてるって、本当なの?」
夫は雑誌から目を上げて答えました。
「…借りたよ。そのうち返すつもりだった」
「でも、もう4か月でしょう。どうして黙ってたの?」
夫は面倒そうに雑誌を閉じました。
「あいつも、なんでお前にまで言うんだよ」
「4か月待ってくれたんでしょう。連絡が来てもおかしくないよ」
私はそう返し、しばらく考えてから言いました。
「次の休みから、ゴルフは休んでアルバイトして。まず借りたお金を返そう」
すると夫は顔をしかめました。
「借金があっても、休みの日くらいゴルフはいいだろ!」
その言葉を聞いた瞬間、私はこのまま一緒に暮らしていけるのかとさえ思いました。
その晩はなかなか眠れず、台所で家計簿と電卓を広げ、返済の予定を一枚の紙に書き出しました。
食卓に置いた、30万円の返済予定
翌日の夜、夕食を終えたあと、私は夫の前にその紙を置きました。
「毎月5万円ずつ、6か月で30万円。最初の5万円は、ゴルフの道具を手放せば用意できるよね。土日は配達のアルバイトに出て、返済に回してほしい」
夫は紙をじっと見つめました。しばらく黙ったあと、組んでいた腕をゆっくりほどきました。
「今まで通りゴルフに行って、そのうち返すっていうのは、私は納得できない。次にお金のことを隠されたら、本気でこの先のことを考えるから」
夫は何か言いかけましたが、結局、その場では何も返しませんでした。
次の週末、玄関からゴルフの道具が消えていました。夫は土曜も日曜も、朝から配達のアルバイトへ出かけるようになりました。
「休みの日くらい」と言っていた夫でしたが、それから半年、週末をゴルフに使うことはありませんでした。
そして半年後、30万円の返済はすべて終わりました。最後の5万円は、夫が自分で友人の家へ持って行きました。
帰宅した夫は何も言わず、食卓に残してあった返済予定の紙を見ました。
私も何も言わず、その向かいで最後の一行にペンで線を引きました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














