
新燃岳が噴火──次に備えて「今できること」
2025年6月22日、霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)が2018年以来の噴火を観測しました。
鹿児島地方気象台によると、午後4時37分に噴火が発生し、噴煙は500メートル以上に達しました。
現在、噴火警戒レベルは「2(火口周辺規制)」。大規模な噴火には至っていないものの、気象台は火口から約2km以内の大きな噴石や火山灰に注意するよう呼びかけています。
新燃岳の噴火、生活にどんな影響が?
1. 火山灰の飛散による被害
新燃岳のような山の噴火では、風向き次第で数十km離れた市街地にも火山灰が降る可能性があります。
呼吸器への影響(ぜんそく・咳の悪化)
車や家のフィルター詰まり
洗濯物・農作物への影響
太陽光パネルやカメラ等の精密機器トラブル
2. 交通への影響
過去の例からも、空港の離発着制限や高速道路の速度規制・通行止めが起こる可能性があります。
鹿児島空港や宮崎空港、九州道・東九州道は特に注意
JR・バスなどの運休情報もチェック必須
“いま”からできる現実的な備え
マスク&ゴーグルは多めに確保
火山灰は粒子が細かく、布マスクでは防ぎきれません。
不織布マスクや防塵マスクを、家族分+予備で準備を。
目のかゆみ対策として、密閉型ゴーグルもあると◎。
洗濯物の“部屋干しモード”を整えておく
降灰が予想される日は、外干しはNG。
部屋干し用の除湿機・洗剤、ハンガーラックの準備を。
車はカバー or 屋内駐車へ
車に降灰すると塗装やワイパーの傷、エンジン不調の原因にも。
屋根付き駐車 or 車体カバーでガードを。
災害伝言板・地域のハザードマップを再確認
地震・噴火の多い地域では、家族との連絡手段の共有と避難場所の事前確認が重要です。
まとめ:「“何も起きなかった”準備こそ大正解」
新燃岳の噴火は、今のところ一時的なものと見られていますが、2011年や2018年のように継続噴火へ移行したケースもあります。
「念のため」が「助かった」になるのが自然災害の怖さです。
日常に戻れることが一番ですが、“構えておくこと”が未来の安心につながります。
備えは“やりすぎて損なし”。
ぜひこの機会に、防災リストの見直しをしてみてください。