小沢一郎氏、高市総理の外交姿勢について言及
立憲民主党・小沢一郎衆院議員が11月26日、自身の公式X(旧Twitter)を更新しました。
そこで展開されたのは、合計で約1,300文字超えの、10回にも及ぶ長文の連続投稿。
投稿のターゲットとなったのは「高市総理」の外交姿勢です。
小沢氏は、複雑化する台湾問題を巡る総理の言動について、「軽率に言うべきではない」と強く牽制。
日中貿易総額が40兆円に達する現状を挙げ、対立激化による経済的損失や物価高騰のリスクを、「ガソリン減税も吹き飛ぶレベル」と具体的に指摘しました。
さらに小沢氏は、現在の日本の姿勢を「勝手に火遊びをはじめて孤立しかけているようにさえ見える」と表現し、戦前の世論形成と重ね合わせて「あの悲惨な戦争へと突き進んだ」歴史を繰り返すのかと厳しく問いかけています。
最後には「総理は着地点と対策を説明すべきである」と締めくくり、現状の外交スタンスに対して強い危機感を露わにしました。
10連投となると、読むだけでかなりのエネルギーを使いますね。
これだけの熱量で外交・安保論を展開するのは、小沢氏なりの「国民への緊急メッセージ」という意図があるのかもしれません。
この投稿に対し、SNSでは以下のような声が寄せられています。
「文章長い!!」
「黙ってれば丸く収まるじゃダメな時もあるでしょ」
「そんな事言ってるけどお前に出来るの?」
「楽な立場で批判だけ」
「10連投で批判するより、限られた国会の場で建設的な議論を進めてほしいと感じます」
※当記事では、X社(旧Twitter社)の「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」に基づき、ポスト(投稿)を引用・掲載しています。
①高市総理が一議員の立場であれば、自身の主張をするということは決して悪いことではない。しかしながら、現在は、日本の国と国民の命と暮らしを守っていかなければならない内閣総理大臣の地位にある訳で、言動には慎重でなければならない。特に複雑な台湾問題を巡ってはなおさらである。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
②中国の主張を全面的に支持できないとしても、少なくとも彼らは武力を使ってでも台湾を中国の完全な領土にするということを主張している訳で、そうした状況下、わざわざ個別具体的な事例を示し、日本国の総理自ら自衛権行使をする事態に当たるというようなことを軽率に言うべきではない。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
③例えば日中貿易総額は米国より多い第一位の40兆円に達する。双方日々膨大な物資を輸出し輸入している。仮に対立激化となれば甚大な影響が出る。中国にも影響は出るが、輸出入の2割を占める日本に、より大きな影響が出ることは必定。日本への渡航自粛勧告により既に観光にも影響が出つつある。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
④エスカレートして関税や不買運動などの対抗措置を取られた場合は経済的にも相当下押し要因となり、一気に景気に影響してくる。また、輸入が減れば、ただでさえ高い物価が更に高騰することになる。「構わず高市総理はどんどん突っぱねろ」みたいなことを言う人もいるが、巨額の損失が出るだろう。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
⑤高市内閣の支持率が6割、7割あるなどとメディアも盛んに喧伝しているが、皆、もう少し冷静になった方がよい。これで日本売りが進み、円安が加速したら一体どうなるか。ガソリン減税も吹き飛ぶレベルになって経済は二進も三進もいかなくなる。今回の総理の発言はそこまで覚悟してのことだろうか。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
⑥何より総理は中国と本気で戦うつもりなのか。どういう外交・安全保障戦略を持っているのか。既に韓国や米国、台湾までも静観する姿勢を取り始めており、日本が勝手に火遊びをはじめて孤立しかけているようにさえ見える。片やネットなどでは攻撃的な論調が増えており、感情的対立が高まりつつある。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
⑦戦前の昭和史を見ても軍部や官僚達の笛や太鼓に踊らされ、徐々にイケイケドンドンの国民世論が形成、片や戦争反対者は弾圧され、あの悲惨な戦争へと突き進んだ。また、同じようなことを繰り返すつもりなのだろうか。300万人以上の国民が犠牲となった敗戦からまだ80年しか経っていないというのに。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
⑧高市総理が答弁を撤回しないということであれば、中国が仮に台湾へ武力行使をしたら日本はそれに参加するということを意味し、戦争になる。高市総理はそういうことまで考えているということなのか。総理はおそらくそこまで考えずに発言したのかもしれない。そこが総理として軽く、危ういのである。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
⑨総理たるもの大きな視野に立って、内外のあらゆる事態を想定して、もちろんいざという時の腹構えもしっかりして、慎重に発言・行動しなければならない。国民の命と生活がかかっているのだから。総理の一挙手一投足で国民の命が危険に晒されることもある。何より国民も冷静に見極める必要がある。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025
⑩高市総理が国会答弁を撤回しない限り、事態の打開は困難。だが、答弁撤回は就任早々自らの不見識を認めることになり、支持者の落胆も招きかねず、面目が潰れることになるため、こちらも困難だろう。結局、長期化は避けられず、多方面に多大な影響が出る。総理は着地点と対策を説明すべきである。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) November 26, 2025














