元日本代表FWでJFLのアトレチコ鈴鹿に所属する三浦知良選手(58)が来年も現役続行を明言
サッカー界のレジェンド、三浦知良選手が58歳で迎える来シーズンも現役を続行すると発表し、大きな話題となっています。しかし、この前代未聞の現役生活に対し、SNSでは純粋な称賛だけでなく、「もう引退して指導者になってほしい」「若手に席を譲るべきでは?」といった、プロとしての在り方を問う厳しい意見も噴出しています。
カズ選手が現役を続けることは、所属するJFLクラブにとって、「歩く広告塔」としての多大な恩恵をもたらしています。カズ選手の出場は、普段JFLを見ない層の注目を集め、観客動員数やメディア露出の増加に直接的に貢献しているのは間違いありません。これはクラブ経営、そしてリーグ全体の認知度向上という点では「功」と言えます。
しかし、その一方で、若手選手が試合に出場する機会、特にJリーグ昇格を目指すクラブにおいて、年齢で劣るカズ選手がピッチに立つことに対し、「若手の成長機会が失われているのではないか」という批判的な「罪」の側面も指摘されています。
実際にSNSでは、
「興行としては満点だけど、育成としてはどうなの」
「カズの功績は認めるが、そろそろ区切りをつけることもプロの役割だ」
といった、冷静かつシビアな視点からの声が上がっています。
もちろん、カズ選手は厳しいプロの世界で戦い続け、その肉体と精神力は驚異的です。しかし、プロの試合に出場できる人数には限りがあります。カズ選手の現役続行は、日本のサッカー界全体に、「興行としての価値」と「競技としての公正さ」のバランスについて、改めて議論を投げかけていると言えるでしょう。
カズ選手の現役続行のニュースは、私たちの社会が「老い」と「役割」をどう捉えるかという本質的なテーマを浮き彫りにしています。多くの企業や組織で世代交代が叫ばれる中、58歳で第一線の場に立ち続けるカズ選手は、まさに異例中の異例です。
興行的な価値は理解できるものの、若手の機会を奪っているという批判も、プロの世界においては避けて通れない議論です。
カズ選手の存在は、所属クラブにとって「諸刃の剣」であり、彼の起用が単なる話題作りで終わるのか、それとも若手に計り知れない影響を与える真のレジェンドの背中となるのかは、クラブの起用法とカズ選手自身のピッチでのパフォーマンスにかかっていると言えます。














