彼の本性
「やっと理想の人に出会えた!」
マッチングアプリで彼と出会ったとき、心からそう確信した私。
高身長で清潔感のあるイケメン、メッセージのやり取りも常に丁寧。
私の話を否定せず優しく聞いてくれる彼に、すっかり舞い上がっていました。
幸せの絶頂から一転、恐怖の底へ突き落とされたのは3回目のデートの帰り際。
駅の改札前で、彼が照れくさそうに差し出してきた小さな箱。
「これ、ずっと欲しがってたやつだよね?はい、プレゼント」
中身を見た瞬間、思わずあがった歓喜の声。
それは、私が喉から手が出るほど欲しかった、あるブランドの限定デザインのアクセサリー。
「えっ、すごい!どうしてこれが欲しかったって分かったの?」
驚きと喜びでいっぱいの私に向けられたのは、子どものような無邪気な笑顔。
そして、耳を疑うような言葉でした。
彼の一言にドン引き
「君のSNS、全部特定したんだ。5年前の投稿まで遡って、好きなものリストを作ったんだよ」
一瞬、頭の中が真っ白になる感覚。
アプリには本名も載せていないし、彼にSNSのアカウントを教えた記憶もありません。
困惑する私をよそに、彼はさらに弾んだ声で続けます。
「あと、昨日会社帰りに寄ったカフェ。あそこ僕もよく行くんだ。実は1つ後ろの席に座ってたんだけど、気づかなかった?」
ドクン、と心臓が跳ね上がる音。昨日の行動も、職場の場所も、彼には一言も話していないはず。
「……なんで、私の場所が分かったの?」
震える声で尋ねる私に、彼は悪びれる様子もなく答えました。
「好きすぎて、もっと君のことが知りたかっただけだよ。驚かせたかったんだ」
満足げに微笑む彼の瞳。
そこに宿る異常な執着心に、全身の血が引いていくような戦慄を覚えました。
彼にとって、ストーキングまがいの行為はすべて「愛」という言葉で正当化されていたのです。
「ごめんなさい、急用を思い出したから!」
プレゼントを無理やり押し返し、逃げるように飛び乗った電車。
すぐさま連絡を絶ち、すべてのアカウントをブロック。
ですが、今でも仕事の帰り道は恐怖との戦いです。
ふとした瞬間に誰かが後ろにいる気がして、何度も何度も振り返る日々。「ゾッ」とするあの日の記憶は、今も私の日常に暗い影を落としています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














