「おい、汚れが残っているぞ!」職場のオーナーからの説教→先輩が庇ってくれた結果、思わず泣いてしまった
パート先でのミス
数年前のこと。
私は、ある旅館でパートとして働いていました。
仕事に不慣れで、ミスを連発する毎日。
「またやってしまった……」と、先輩にフォローしてもらうたび、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そんなある日のこと。普段は客室清掃ですが、その日は珍しく大浴場の担当に。
ペアを組んだのは、いつも私を助けてくれる、年齢の近い先輩。
「よし、これでピカピカ! お疲れ様」
「お疲れ様です。先輩、今日もありがとうございました」
清掃が終わり、いよいよ旅館のオーナーによるチェック。
このオーナー、掃除の仕上がりには人一倍厳しいことで有名でした。
隅々まで鋭い視線を走らせるオーナー。
その足が、ピタッと止まります。
「……おい。ここ、汚れが残っているぞ」
指差されたのは、私が担当した壁の隅。
(あ、私のミスだ。すぐに謝らなければ……)
そう思った瞬間でした。
庇ってくれたのは
「すみません! そこは私が担当した場所です。確認不足でした」
隣にいた先輩が、間髪入れずに声を上げたのです。
驚いて顔を見ると、先輩は私を庇うように一歩前へ。
ところが、この「お風呂」に関しては、オーナーのこだわりは想像以上。
先輩の言葉を聞いた瞬間、オーナーの顔色がサッと変わりました。
「何をやっているんだ! プロとしての自覚が足りないんじゃないのか?」
「……申し訳ありません」
「申し訳ないで済むか!お客様がこれを見たらどう思うか考えろ!」
そこから始まった、怒涛の説教。
「はい」「すみません」と頭を下げ続ける先輩。それ以上の罰があるわけではないものの、オーナーの怒りは一向に収まりません。結局、説教は20分以上も続きました。
私はその間、何も言えず立ち尽くすだけ。
(本当は、私がやったんです……)
そう言い出せるような雰囲気ではなく、身代わりになって怒鳴られる先輩の後ろ姿を見ているのが、ただただ辛い時間でした。
オーナーが去った後、私は慌てて先輩に駆け寄ります。
「本当に、本当にすみませんでした……! 私のせいで……」
「いいよいいよ、気にするな。次から気をつければいいんだからさ」
無理に笑ってくれる先輩。でも、私の心はぐちゃぐちゃ、思わず涙してしまいました。
庇ってもらえた感謝と、自分のせいでひどい思いをさせてしまった猛烈な罪悪感。
今でもあの時の先輩の背中を思い出すと、感謝の念が堪えません。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














