「これ、結婚指輪受け取って」夫からのプロポーズ→「あなたのは?」と夫の指輪のデザインを聞くと、耳を疑う言葉が出てきた
「俺はいらないから」二人で一つじゃない結婚指輪の悲劇
「デザインは任せるよ。そのうちちゃんと買うからさ」
結婚当初、元夫と交わしたささやかな約束。
左手の薬指に重なる二つの光を想像しては、その日が来るのを心待ちにする日々。しかし、現実はそう甘くはありませんでした。
月日は流れ、気づけば数年が経過。
「ねえ、そろそろ結婚指輪のこと、考えてもいいかな?やっぱり夫婦の証があったら嬉しいなって思うんだ」
意を決して切り出した私に、彼は軽い調子で応じます。
「わかった、わかった。今度こそサプライズで買ってくるから、楽しみにしててよ」
その言葉を信じて、私はまた、期待に胸を膨らませて待つことにしたのです。
期待を裏切った「サプライズ」の正体
それからしばらくしたある日のこと。彼は誇らしげに、小さな箱を差し出してくれました。
「これ、結婚指輪受け取って」
「えっ、本当に!?ありがとう!」
結婚しているとはいえ、改めてのプロポーズに感動。
はやる気持ちを抑えながらリボンを解くと、中には上品に輝く美しい指輪が一つ。
「わあ、綺麗…。ねえ、あなたはどんなデザインにしたの?」
ペアで並ぶはずのもう一つのリングを探して、私は箱の中や彼のポケットに視線を走らせます。
ところが、彼から返ってきたのは耳を疑うような言葉でした。
「え?俺の分はないよ」
「……えっ? どういうこと?」
「だって俺、指輪つけるの好きじゃないし。だからお前の分だけ買ってきたんだ。いいデザインだろ?」
売り払った指輪と、手に入れた清々しさ
目の前がすうっと冷えていく感覚。
「でも、結婚指輪って二人でつけるものじゃないの?二人の絆だと思ってたんだけど……」
「そんなに固いこと言うなよ。お前が欲しがってたんだから、これで満足だろ?」
彼は私の戸惑いなど気にも留めず、役目を果たしたと言わんばかりにソファでくつろぎ始めました。
私が欲しかったのは、決して高価な貴金属ではありません。
彼と同じものを身につけるという「繋がり」や「安心感」だったのです。
私の想いを完全に無視した彼の独りよがりな行動。そこにあるのは優しさではなく、ただの無関心でした。
この指輪を見るたびに、彼との決定的な価値観のズレを突きつけられるような毎日。
結局、その「一人きりの指輪」を愛でる日は来ませんでした。
その後、私たちは別の理由も重なって離婚。
かつて「夫婦の証」になるはずだった指輪は、離婚届を出したその足で買い取りショップへ。
カウンターで手渡された数枚の紙幣。
あの重みのない指輪を持ち続けるよりも、よほど心が軽くなるのを感じました。
今は、自分の好きな指輪を自分のために買える自由を、心から楽しんでいます。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














