tend Editorial Team

2026.05.14(Thu)

「現在こちらの案件も補助として対応しています」進捗報告で淡々と事実を伝えた私→丸投げしていた同僚の表情が一変した瞬間

「現在こちらの案件も補助として対応しています」進捗報告で淡々と事実を伝えた私→丸投げしていた同僚の表情が一変した瞬間

隣の席で笑顔のまま定時に帰っていく同僚

同じチームに、自分の担当をいつも誰かに振ってまわる同期の女性がいました。

席は私のすぐ隣。年齢も入社年も同じで、表面的にはとても話しやすい雰囲気の人です。

けれど、彼女のデスクの上にあったはずのファイルは、いつのまにか私の机に乗っていました。

「これお願いできますか?」

そのときの声は、いつもどこか軽くて、申し訳なさよりも、お願いの気軽さの方が前に出ています。

最初の数回は、私もお互い様だと思って引き受けていました。

けれど回数を重ねるうちに、振られる業務の中身が「ちょっとした補助」から「案件の主担当」に近づいていることに気づきます。

退社時間を見ても、その差は明らかでした。

彼女は毎日きれいに定時で席を立ち、私はパソコンの前に残ったまま、彼女から流れてきたメールへの返信を打ち続けていたのです。

不思議だったのは、その状況がチーム内でほとんど認識されていなかったことでした。

表向きの担当表は、いつまでも入社時の割り振りのまま。直属の課長から「最近どう?」と聞かれても、笑って「大丈夫です」と返してしまう私自身の癖もあったのだと思います。

事実だけを並べた報告で、会議室の空気が変わった

潮目が変わったのは、月初のチーム進捗ミーティングです。

順番に担当業務を共有していく流れの中で、私はメモを開き、事実だけを並べることにしました。

誰かを責める言い方にはしない、と心に決めて、声のトーンも普段の会議と同じに保ちます。

「現在こちらの案件も補助として対応しています」

担当している案件名を一つずつ口にしながら、補助として入っている部分を、進捗の段階とともに丁寧に並べていきました。

その瞬間、隣に座っていた同僚の表情がふっと一変しました。

頬の筋肉だけが笑顔の形のまま固まり、目だけが落ち着きをなくしているのが、横目でもわかります。

会議室の長机の向こうで、課長が手元のメモにペンを走らせ始めました。

「ちょっと整理しよう。これ、本来は誰が担当のはずだった?」

静かな声で、課長は一件ずつ確認していきます。私はうなずいたり、首を振ったりするだけで、感情的な言葉は一つも足しませんでした。

その場で、ホワイトボードに新しい担当割りが書き直されていきます。同僚にも、本来こなすべき範囲があらためて言葉で渡されました。

翌週から、私の机に「これお願いできますか?」とファイルが差し出されることはなくなりました。

声を荒らげず、相手を責めず、ただ自分の手元の事実を共有するだけ。それだけのことで、長く飲み込み続けていたモヤモヤが、ようやく職場の机の上に正しく並べ直された瞬間でした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.05(Mon)

「えー、かわいい!これ着る!」買い物に失敗したと思った母。数年後、娘を見て笑った理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.05(Mon)

「昨日のは、なんていう曲?」隣のお風呂の歌声を気にしていた私。だが、ママ友の一言で固まった理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.05(Mon)

「Mなら余裕だよ」とサイズ表を見なかった私。だが、届いたジャケットを長男が着て分かった勘違い
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.02(Tue)

「お前、絶対浮気してるだろ」3回目のデートで詰めてきた彼。だが、ドライブデートで流れた曲で、彼の本音を悟った
tend Editorial Team

2026.03.10(Tue)

「泣いた記憶が蘇る」「一番泣いたドラマだった」と期待の声続出。ドラマ『1リットルの涙』20年の時を経て劇場版へ。錦戸亮が...
tend Editorial Team

2026.06.25(Thu)

「ちゃんと祈祷しなきゃお参りじゃない」孫の体調よりお参りを優先したい義母。だが、夫の一言で黙り込んだ
tend Editorial Team