tend Editorial Team

2026.08.11(Tue)

「今年もあなたがやればいいんじゃない?」私ばかり役員に推すママ友。だが、先生の一言が止めた瞬間

「今年もあなたがやればいいんじゃない?」私ばかり役員に推すママ友。だが、先生の一言が止めた瞬間

また私の名前が挙がった

年度初めの懇談会で役員を決める時間になると、教室には何ともいえない沈黙が流れました。

誰も積極的には手を挙げません。私もできれば、その年は引き受けたくないと思っていました。

というのも、私はすでに2年続けて役員を担当していたからです。

すると、同じクラスのママ友がこちらを見て言いました。

「今年もあなたがやればいいんじゃない?慣れてるし」

さらに笑いながら続けます。

「これで3年連続ね。行事にもよく来てるんだから、お願いしたいわ」

私は言葉に詰まりました。

在宅で仕事をしているため、平日の行事にも比較的参加しやすいのは事実です。

しかし、時間に余裕があるわけではありません。

それに、季節の変わり目などは体調を崩しやすく、前年の役員活動でも無理をしてしまうことがありました。

一方、そのママ友は自分が候補になりそうになると、決まってこう言います。

「私は仕事が忙しいから無理なのよ」

もちろん仕事の事情は人それぞれです。ただ、毎年のように自分は断り、その代わりに私の名前を出されることには、さすがに引っかかるものがありました。

それでも、その場の空気を悪くしたくなくて、私は強く断れずにいました。

先生が決め方を変えた

その少し前、学校行事の準備をしていたときのことです。

私が少し休んでいると、担任の先生が声をかけてくれました。

「無理していませんか?」

そこで私は、体調を崩しやすいことや、役員の仕事が続いて少し負担を感じていることを話しました。

先生は詳しく聞き出そうとはせず、「そうだったんですね。無理はしないでください」とだけ言いました。

そして迎えた、次の役員決めの日。

案の定、あのママ友が口を開きます。

「やっぱり今年も」

私の名前を言おうとした、そのときでした。

先生が穏やかな声で遮りました。

「同じ方に何年も続けてお願いするのは、負担が偏ってしまいますよね」

教室が静かになります。

先生は続けました。

「今年は、これまで担当していない方を中心に、皆さんで相談して決めませんか」

誰かを責める言い方ではありませんでした。

それでも、その一言で空気が変わったのが分かりました。

「確かに、毎年同じ人では大変ですよね」

別の保護者がそう言うと、何人かもうなずきました。

私を推薦しようとしていたママ友は、一度口を閉じました。

その後は、これまで役員を経験していない人も含めて話し合いが進み、私はその年の役員から外れることになりました。

誰か一人が悪者になったわけでも、言い争いになったわけでもありません。

ただ、「やってくれそうな人に毎年任せる」のではなく、負担が偏らないように考える。

先生がその当たり前のことを言葉にしてくれただけでした。

それ以来、役員決めで真っ先に私の名前を出されることはなくなりました。

あのとき黙ったまま引き受けていたら、きっとまた同じことが続いていたと思います。

先生のさりげない一言に、私はずいぶん救われました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.05(Mon)

「えー、かわいい!これ着る!」買い物に失敗したと思った母。数年後、娘を見て笑った理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.05(Mon)

「昨日のは、なんていう曲?」隣のお風呂の歌声を気にしていた私。だが、ママ友の一言で固まった理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.05(Mon)

「Mなら余裕だよ」とサイズ表を見なかった私。だが、届いたジャケットを長男が着て分かった勘違い
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.09(Tue)

「ふーん、そうか」私のアイデアを聞いてくれない課長。だが、会議での課長の発言に驚いたワケ
tend Editorial Team

2025.08.24(Sun)

TKO木下、三谷幸喜&西野亮廣との『豪華な3ショット』公開!「3人とも素敵なお写真」とファンも大興奮
tend Editorial Team

2025.08.25(Mon)

吉本新喜劇・重谷ほたる「太もものように太い太い赤い糸で…」前代未聞の『太もも結婚報告』に祝福の声が集まる
tend Editorial Team