38度の熱でも夕飯を作らされた妻。「卵くらいなら焼けるやろ」と主張する夫に本音を伝えた結果
熱があっても、私は台所に立った
結婚して数年になります。夫は家のことをまったくしない人ではありません。
ただ、日々の家事は私がやるものだと、どこかで思っているように感じることがありました。
たまに子どもと長く遊んだ日には、得意そうにこう言います。
「俺がいないと無理やろ」
私はそのたびに、「そうやね」と短く返していました。言い返して空気を悪くするほどでもないと思っていたからです。
そんなある日、私は38度の熱を出して寝込んでしまいました。
夕方、仕事から帰ってきた夫が寝室の戸口から声をかけてきました。
「俺の晩ごはんどうするん。卵くらいなら焼けるやろ」
驚きましたが、そのときは言い返す気力もありませんでした。私はゆっくり起き上がり、台所へ行って簡単な夕食を作りました。
食べ終えた夫は、「助かったわ」とだけ言いました。
布団に戻ってからも、その言葉が頭に残りました。熱でつらいことよりも、体調が悪くても私が食事を作ることを、夫が当たり前のように受け止めていることがつらかったのです。
熱が下がってから、初めて全部話した
数日後、体調が戻った夜。子どもが寝てから、私は夫に話をしました。
38度の熱があったこと。起き上がるだけでもしんどかったこと。それでも夕食を作ったこと。そして、「助かったわ」と言われたとき、どんな気持ちになったのか。
これまでなら途中で「もういい」と終わらせていたと思います。でも、その日はひとつずつ言葉にしました。
夫は途中で口をはさまず、黙って聞いていました。
話し終わってもしばらく返事はなく、台所から換気扇の音だけが聞こえていました。
私は謝ってほしくて話したわけではありません。ただ、私が普段どんな気持ちで家のことをしているのか、一度は知ってほしかったのです。
翌日、夫が先に台所に立っていた
次の日の夕方、洗面所から戻ると、夫が流し台の前に立っていました。
私に背中を向けたまま、こう言いました。
「今日は俺が作る。洗濯物もあとで畳んでおくから」
出てきた料理は簡単なもので、味も少し薄めでした。洗濯物も、私が畳むときのようにはきれいにそろっていません。
それでも、夫が自分からやっていました。
畳み終えた洗濯物を見ながら、夫がぽつりと言いました。
「毎日これやってたんか」
その横で、子どもがタオルの山を見て笑いました。
「パパのたたみ方、へん」
夫も苦笑いしていました。
それから、家のことがすべて半分ずつになったわけではありません。それでも夫が夕食を作ったり、洗濯物を畳んだりする日は少しずつ増えました。
あの日の言葉を忘れたわけではありません。ただ、私が具体的に話すまで、夫には見えていなかったことがあったのだと思います。
今では、私が何も言わなくても、夫のほうが先に台所へ立っている日があります。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














