「お宅の水で畳にカビが生えた」と隣人に責められた私。数日後、2軒先の方から聞いた別の苦情
庭で突然、隣から声をかけられた
日曜の昼、私は庭の蛇口でバケツを洗っていました。
洗い終えたら片づけるだけ。そのつもりでいたとき、塀の向こうから隣に越してきた方の声が飛んできました。
「お宅の水で、うちの畳にカビが生えたんです」
私は思わず手を止めました。
庭でバケツを洗った水が、塀を越えて隣の和室の畳にまで影響するとは、私にはどうしても考えにくい話でした。
それでも突然強い口調で言われ、うまく言葉が出てきません。
「すみません…気をつけます」
反射的にそう答え、私は蛇口を閉めました。そのままバケツを持って家に入りましたが、胸のざわつきはなかなか消えませんでした。
数日後、二軒先の方から聞いた話
何日かして、買い物の帰りに二軒先の方と道で会いました。お互い買い物袋を持ったまま、少し立ち話をしていたときのことです。
私は迷いながら、日曜に隣の方から水のことで言われた話をしました。
すると、その方は驚くというより、何か思い当たったような顔をしました。
「ああ……うちも言われましたよ」
「え、そちらもですか?」
「うちは、洗濯物の色が明るすぎるって言われました」
思わず聞き返しました。
「洗濯物の……色ですか?」
「そう。私もそのときは、とりあえず謝りました」
水とはまったく関係のない話でした。
その話を聞いて、隣の畳のことが本当はどうだったのかまで分かったわけではありません。ただ、呼び止められて戸惑い、その場で謝ったのは私だけではなかったのだと知り、少しだけ肩の力が抜けました。
それでも、庭に出ると塀を気にしてしまう
だからといって、庭に出るときの気持ちがすぐ元に戻ったわけではありません。
洗濯物を干すだけでも、つい塀のほうが気になります。道で隣の方と行き会っても、私は先に目をそらしてしまいます。
あの日、私は悪いと思って謝ったわけではありません。突然強い口調で言われ、驚いて、とっさに「すみません」と答えてしまったのです。
それ以来、庭の蛇口を使うときも、以前より水を細く出すようになりました。
数日後の立ち話で、自分だけが同じように戸惑っていたわけではないと知りました。それでも、あのときの緊張はまだ体に残っているようです。
今も庭に出る前には、一度だけ塀のほうを見てしまいます。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














