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2026.05.07(Thu)

「土地の財産を譲ってほしい」祖父に持ちかけた弟夫婦→父母の止めに逆上、無視と嫌味が始まった結末

「土地の財産を譲ってほしい」祖父に持ちかけた弟夫婦→父母の止めに逆上、無視と嫌味が始まった結末

居間の襖越しに、聞こえてしまった理不尽な要求

20歳を過ぎたばかりの春、私は祖父の家へ顔を出しました。

玄関で声をかけたのに返事がなく、中へ入ると、奥の居間からひそやかな話し声が漏れてきます。

聞き慣れた、祖父の弟夫婦の声でした。

そっと足音を殺して廊下に立ち止まると、襖の向こうから、こんな言葉が聞こえてきたのです。

「土地の財産を譲ってほしい」

「お金の話も、いまのうちに整理しておきたいの」

祖父は11人兄弟の長男で、ずっと本家の名を背負ってきた人です。

親子ほど年の離れた末弟を、祖父は若い頃からずっと可愛がってきました。

その「可愛がられて育った末弟」とその妻が、いま、本家の財産を分けてほしいと祖父に詰め寄っているのです。

耳を疑うほどの、理不尽な要求でした。

そして驚くことに、祖父は、その場で承諾してしまったのです。

父母が止めに入った後、変わってしまった態度

家に戻ってすぐ、私は父母にいまの話を伝えました。

父母は顔を見合わせ、急いで祖父の家へ駆けつけてくれます。

「兄さん、その話はダメだ」

「うちで決めてしまうわけにはいかない」

父母の説得で、財産の話そのものは、ぎりぎりのところで撤回されました。

けれど、その日を境に、祖父の弟夫婦の態度がはっきり変わったのです。

親戚の集まりで顔を合わせても、挨拶が返ってこない。

こちらに聞こえる声で、わざと嫌味を口にする。

孫である私が部屋に入れば、ぴたりと話をやめて視線を逸らす。

会うたびに、胃の奥がきゅっと縮こまるような感覚がありました。

祖父にあるとき、私はぽつりと伝えたことがあります。

「弟さんの躾をした方がいいんじゃない?」

「あんな頑固者になってしまった」

祖父は、しばらく黙り込み、寂しそうに首を振りました。

「年が離れて可愛がってきたから、いまさら何も言えないんだよ」

長男として家を背負い続けた祖父にとって、末弟は最後まで「可愛い弟」のままだったのです。

穏便に保ってきた親戚関係でしたが、それ以降、私は祖父の弟夫婦と訣別を決めました。

顔を合わせる場面では、目を合わせず、必要最低限の挨拶だけ。

祖父の優しさにつけ込むような関わり方を、これ以上は受け入れられないと、強く感じた出来事でした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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