「実家は月1万円で良かった」私の部屋で生活費を払わない彼。だが、私が合鍵を返すよう伝えたきっかけとは
旅行の写真を見せる彼
就職して1人暮らしを始めた年のことです。
大学時代から付き合っていた彼は、私の部屋に泊まる日が少しずつ増え、気づけば着替えも歯ブラシも置いたまま。ほとんど一緒に暮らしているような状態になっていました。
彼は学生で、「試験と論文で忙しい」とアルバイトはしていませんでした。
家賃も食費も光熱費も、払っているのは私です。
さすがに負担が大きくなり、私は何度か彼に頼みました。
「少しでいいから、生活費を入れてくれない?」
すると彼は、軽い調子でこう返してきました。
「そんなにお金ないなら、バイトすれば?」
私の会社が副業禁止だということは、何度も話してあります。
それでも彼は、自分が生活費を出す話にはなかなか向き合おうとしませんでした。
そんな生活が1年近く続いたころ、彼は自分の貯金を使い、友だちと海外旅行へ出かけました。
帰ってきた夜には、ソファに寝転びながら携帯を差し出し、楽しそうに写真を見せてきます。
「見てこれ。向こうのごはん、めちゃくちゃうまかったんだよ」
私は写真を眺めながら、とうとう口にしました。
「旅行に行くお金があるなら、ここの生活費も少し出してほしい」
彼は携帯を下ろすと、面倒そうにため息をつきました。
「実家は月1万円で良かったのに」
その一言を聞いて、私はもう曖昧にしたくないと思いました。
テーブルに置かれた合鍵
翌日の夜、私は小さなテーブルをはさんで彼と向き合いました。
テーブルの上には、家賃、食費、光熱費を1年分、月ごとにまとめた表を置きました。
「この1年、私が払った分。あなたが出した生活費は0円だよ」
彼は表を見て、少し困ったように笑いました。
「…わざわざ、こんなの作ったの?」
「バイトすればって言ったよね。でも私は副業できない。あなたは旅行に行くためのお金を貯められたのに、この部屋の生活費はずっと0円だったよね」
彼は黙ったまま、表から目をそらしました。
私は続けました。
「もういいよね、合鍵は置いていって」
彼はしばらく何も言いませんでした。やがてポケットから合鍵を取り出し、表の横に置きました。
カチャッと金属がテーブルに当たる音だけが、静かな部屋に響きました。
彼はそのまま荷物をまとめ、部屋を出ていきました。
ドアが閉まってから、私はテーブルに残された合鍵を拾い上げました。
旅行そのものが嫌だったわけではありません。ただ、自分の楽しみにはお金を使えるのに、一緒に暮らすための負担はずっと私任せだったこと。
それをはっきり目の前にしたことで、この関係を続けるのは難しいと感じたのです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














