tend Editorial Team

2026.10.06(Tue)

「あんなに脱いだのに」ロッカー室で何度も着替えた保育士。だが、駅で園児に指摘された姿とは

「あんなに脱いだのに」ロッカー室で何度も着替えた保育士。だが、駅で園児に指摘された姿とは

帰るはずなのに、またエプロンを結んでいた

私は40代で、保育園の保育士のパートをしています。

自分の子どもの世話もあるため、勤務は夕方5時までです。

その日も仕事を終えると職員のロッカー室へ入り、ジャージとエプロンを脱いで、朝着てきた服に着替えました。

隣では、同じ時間に上がる同僚も帰り支度をしています。

明日の当番について話しながら、私はロッカーの中を片づけていました。

「明日は早番ですよね。雨だったら、お散歩どうします?」

「そうね。ホールで体操にしようか。ボールも出しておいて…」

そこまで言ったところで、腰に違和感がありました。

見ると、さっき脱いだはずのエプロンをもう一度身につけ、ひもまできちんと結んでいたのです。

「あれ、もう一回着るんですか?」

同僚に言われ、私は慌ててひもをほどきました。

「えっ…また着てる。もう帰るのに」

ところが、そのあと明日のおやつの話をしているうちに、今度はジャージの上着に腕を通していました。

「先生、今度はジャージ着てますよ」

「うそ、また?」

二人で笑いながら、私はもう一度ジャージを脱いでロッカーへ。

エプロンだけは洗うために持ち帰るので手元に残し、今度こそ私服の上着を着てロッカーに鍵をかけました。

改札を抜けたところで聞こえた「先生!」

帰りに使う駅は小さく、改札を抜けるとすぐホームがあります。

カードをかざして改札を通ったところで、聞き覚えのある声がしました。

「先生!」

受け持ちの4歳の男の子が、ホームのベンチのほうからこちらへやってきました。

少し後ろには、大きな買い物袋を提げたお母さんもいます。

「こんばんは。先生ね、今日はもうお仕事おしまいなの」

そう言うと、男の子が私の胸もとを見て首をかしげました。

「先生、エプロン着てるよ」

「え?」

慌てて私服の上着の前を確かめると、その下からピンクのエプロンが見えています。腰のひもまで、しっかりちょう結びになっていました。

持ち帰るつもりだったエプロンを、帰り支度の途中でまた身につけてしまったようです。

「あんなに脱いだのに…」

思わずつぶやくと、お母さんがこらえきれないように笑いました。

「先生、もう明日の準備ですか?」

「自分でも、いつ着たのか分からないです」

私はホームの端を避けた場所で、そっとエプロンを外しました。男の子はおかしそうに笑っています。

家に帰るだけなのに、気を抜くとすぐ仕事着に戻ってしまう自分がおかしくて、私も笑ってしまいました。

「もう、仕事が染みつきすぎてるなあ」


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.06(Tue)

「財布から出せばいいでしょ?」娘一人の生活費を狙って借金を頼む母…姉妹の積立表を示され顔色が変わった
tend Editorial Team

NEW 2026.10.06(Tue)

「朝の配達員さん、すぐ帰ったんですけど」営業所で訴えた女性客。だが、9時12分の記録を見て黙った瞬間
tend Editorial Team

NEW 2026.10.06(Tue)

「そっちの都合なんか知らん」大雨でも配達を急かす男性。だが、上司が伝えた事実とは
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.08(Mon)

「えー、自分で作るの?」家事を任せきりだった夫が、寝込んだ妻の代わりに家事をした。3日後、夫が漏らした言葉とは
tend Editorial Team

2026.09.22(Tue)

「今日は何円貯金できたの?」使わなかったお金を1年貯めた。結果、家族の会話にも変化が起きた
tend管理者

2026.08.01(Sat)

「玄関のチャイムは、押さない主義なの」届かなかった回覧板。だが、誤解が解けた瞬間
tend Editorial Team