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2026.10.03(Sat)

「なんか焦ってる?」兄の結婚式当日、祝儀袋から1万円を抜いてしまった私…式のあと弟から聞いた言葉に固まったワケ

「なんか焦ってる?」兄の結婚式当日、祝儀袋から1万円を抜いてしまった私…式のあと弟から聞いた言葉に固まったワケ

祝儀袋から1万円を抜いた朝

数年前、40代の会社員だった私は、兄の結婚式へ出席するため、新幹線で式場へ向かいました。

4人兄弟のなかでも、この兄とは年が近く、学生のころは同じ部屋で寝起きした仲です。

そんな兄の晴れの日だからと、ご祝儀には思いきって10万円を包んでいました。

ところが駅の券売機で切符を買おうとすると、何度やってもカードが戻ってきます。

後ろには人が並び始め、財布を確認してもお札はありません。

困った末、私は祝儀袋を開け、そこから1万円札を1枚抜いて切符を買いました。

新幹線に乗ってから、急に不安が押し寄せてきました。

「9万円しか入れてないなんて、兄貴に言えないな…」

9という数字が妙に気になり、膝の上の祝儀袋を見るたびに落ち着きませんでした。

式場に着き、受付で祝儀袋を差し出します。

「本日はおめでとうございます。お預かりします」

受付の男性は普通に受け取ってくれました。

それでも私は、なぜか袋の中身まで見透かされているような気分になり、そそくさとその場を離れました。

披露宴中も頭から離れなかった9万円

披露宴が始まっても、ご祝儀のことが頭から離れません。

高砂にいる兄と目が合いそうになるたび、なんとなくグラスに口をつけてしまいます。

友人のスピーチを聞いていても、料理を食べていても、心のどこかで9万円のことを考えていました。

向かいに座っていた弟が、とうとう不思議そうに聞いてきました。

「兄ちゃん、さっきから飲み物ばっかり飲んでない?なんか焦ってる?」

「いや…ちょっと、のど渇いてて」

本当の理由は言えないまま、披露宴は終わりました。

弟から聞いた、予想外の金額

式のあと、ホテルのロビーで弟と話していたときのことです。

引き出物の紙袋を足元に置き、私は思いきって聞いてみました。

「なあ。兄弟のご祝儀って、いくらくらい包むもんなんだ?」

弟は少し考えるでもなく答えました。

「俺は3万円。いちばん上の兄貴も3万円だって言ってたよ」

「……3万円?」

私は思わず聞き返しました。

弟はそんな私の顔を見て、今度は逆に聞いてきます。

「兄ちゃん、まさか5万円くらい入れたの?」

「いや…もうちょっと」

「え、もっと?」

弟は目を丸くしました。

朝からずっと「1万円抜いてしまった」と気にしていたのに、それでも私は兄弟のなかでいちばん多く包んでいたのです。

力が抜けて、今度は自分でも笑ってしまいました。

数日後、式を挙げた兄から電話があり、「こんなに包まなくてもよかったのに」と笑われました。

最後には自分も笑うしかありませんでした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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