「総菜ひとつだけ、先にレジを通して!」と行列に割り込む夫婦。私が断ると、客が次々と味方につき夫婦は孤立した
行列に割り込んできた二人
人気の総菜店の行列に、夫婦が割り込んできました
日曜の夕方、モールの総菜店はレジ前から通路まで客が並んでいました。
家族が好きな店なので、私も最後尾について、少しずつ進む列に並んでいました。周りの人たちも、静かに順番を待っていました。
次が私の番、というときでした。50代くらいの夫婦と思われる男女が横から足早に近づいてきて、そのまま私の前に割り込みました。
「総菜ひとつだけ、先にレジを通して!」
女性は私の顔も見ずに言いました。私が何か言うより早く、レジのほうへ体を向けています。
私の後ろには、店の外まで人の列が続いています。このまま順番を譲るわけにはいきません。
私が列の後ろに並ぶよう伝えても、夫婦は引き下がりません
私は女性のほうへ向き直り、できるだけ落ち着いた声で伝えました。
「皆さん待ってます。列の後ろへどうぞ。」
ところが女性は眉を上げて、少しも引き下がろうとしません。
「待ってる暇なんてないのよ!」
隣の男性まで、私をにらんで「こっちは急いでるんだ」と怒鳴りました。
周りに響く大声に、思わず肩がこわばります。
二人とも、一歩も動こうとしません。
それでも、ここで私が譲れば、後ろで待つ人たちの順番まで後回しになってしまいます。
声を上げてくれた後ろの客
私が店員さんに事情を話すと、後ろの客も加勢しました
どう対応すればいいか迷いながら、もう一度断ろうと息を吸ったとき、すぐ後ろに並んでいた年配の女性が口を開きました。
「私も、ずっと待ってます。」
その声に続いて、ほかの客たちもうなずいてくれました。
私は心強くなり、レジの店員さんのほうへ向き直りました。
「この二人に、割り込まれました。」
後ろに並んでいた客も「横から入ってくるのを見ましたよ」と伝えてくれました。
店員さんは困った様子で夫婦に、列の後ろへ並ぶようお願いしましたが、二人は文句をつぶやいたまま動きません。
そこへ、騒ぎに気づいた店長がレジの前に出てきました。
夫婦は店長に断られ、足早に店を出ていきました
店長は店員さんから事情を聞くと、夫婦と列を見渡して、はっきりとした声で告げました。
周りの客も、その様子を見守っています。
「割り込む方には、お渡ししません。」
店長の言葉に、レジの周囲が一瞬静かになりました。
並んでいた客たちの視線が、夫婦に集まります。女性は言い返そうとして口を開きかけましたが、周囲の視線に気づいたのか、何も言わずに口を閉じました。
男性は小さく舌打ちをし、女性はその腕をつかんで、二人は足早にその場を離れ、やがて人ごみに消えていきました。
列はまたゆっくりと動き出し、私も順番がくると、家族の好物を買うことができました。
袋を受け取って振り返ると、後ろの客が小さく会釈をしてくれました。私も会釈を返し、順番を守って買い物ができたことに、ほっとした気持ちになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














