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2026.10.03(Sat)

「常連なのにサービスとかないの?」ホテルのフロントでわがままを言う客。だが、ホテル側が伝えた事実とは

「常連なのにサービスとかないの?」ホテルのフロントでわがままを言う客。だが、ホテル側が伝えた事実とは

動かなくなったチェックインの列

去年、妻と小学生の息子と3人で旅行に出かけたときのことです。夕方のホテルのフロントは混んでいましたが、開いている窓口は1つだけでした。

先頭には50代くらいの男性がいて、その後ろには私たちを含めて4組が並んでいました。

カウンターでは、20代くらいの女性のフロント係が1人で対応しています。

男性は宿泊カードへの記入を途中で止めると、フロント係に言いました。

「もう5回は来てるんだ。スイートに替えてくれよ」

「申し訳ございません。本日、スイートは満室でございます」

「満室でも何とかできるだろ。常連なんだから、少しくらい融通きかせてくれよ」

フロント係は、「ご予約のお部屋でしたら、すぐにご案内できます」と繰り返しました。しかし男性は納得せず、次第に声も大きくなっていきます。

「常連なのにサービスとかないの?」

そう言って、男性は指でカウンターをたたきました。

画面に残っていた宿泊の記録

押し問答は25分ほど続きました。列に並んでいた年配の夫婦は何度も時計を見て、息子も私の上着のすそを引っぱります。

「ねえ、まだ?」

「うん、もう少しだと思うよ」

そう答えたころ、奥から50代くらいのマネージャーが出てきました。

フロント係の横に立ち、画面に表示された宿泊の記録を確認します。

そして男性に向かって、落ち着いた口調で言いました。

「お客様、記録を確認しましたが、当ホテルのご利用は今回が2回目でございます。前回は3年前の1泊ですね」

男性は一瞬、言葉を失ったように黙り込みました。

「スイートは本日満室ですので、ご予約いただいたお部屋をご用意しております」

マネージャーはそう伝えると、閉じていた隣の窓口へ移りました。

「大変お待たせいたしました。お待ちのお客様はこちらで承ります」

私たちを含む4組は、順に隣の窓口へ進みました。

男性の横を通ったとき、息子が私を見上げて小さな声で言います。

「2回目なんだって」

前を歩いていた若い夫婦が顔を見合わせ、少し肩を揺らしていました。男性は何も言わず、フロント係から差し出されたカードキーを受け取ると、そのままエレベーターへ向かいました。

その後、フロント係は私たちに深く頭を下げました。

「長くお待たせして、申し訳ございませんでした」

こちらもようやくチェックインを終え、待ちくたびれていた息子と一緒に部屋へ向かいました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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