「さっき、財布忘れたって言ってたよね?」半年間お金を返さなかった友人に、仲間が気づいた違和感
半年たっても返ってこない5000円
半年前のライブで、私は友人が欲しがっていた限定トートバッグ代5000円を立て替えました。
友人はバッグを受け取ると、「ありがとう。あとで返すね」と言っていました。
ところが3か月たっても、5000円は返ってきません。
こちらからお金の話をするのも気が重かったのですが、思い切って聞きました。
「そういえば、前のライブの5000円って覚えてる?」
「あ…ごめん。忘れてた。今度返すね」
その言葉を信じて待ちましたが、それからさらに3か月がたっても返金はありませんでした。
そして半年後、また同じアーティストのライブへ行くことになりました。
今回は友人のほかに、同じアーティストが好きな仲間2人も一緒です。
4人でグッズ売り場の列に並んでいると、友人が私に言いました。
「ごめん、財布忘れたみたい。今回も先に払っといてくれない?」
前の5000円もまだ返ってきていません。
「いや、前の5000円もまだだよね」
私がそう返すと、友人は少し不満そうな顔をしました。
「えー、今日だけお願いできない?」
「前の分を返してもらってないから、今回は無理」
少し沈黙したあと、友人は「じゃあいい」と言って列を離れました。
近くにいた仲間2人も会話は聞こえていたようでしたが、その場では何も言いませんでした。
「財布忘れたんじゃなかったの?」
グッズを買ったあと、開演まで時間があったため、私たち4人は会場近くのカフェに入りました。
私の隣に友人、向かい側に仲間2人が座りました。
しばらくすると、友人がかばんから前回のライブで買った限定トートバッグを取り出しました。
「これ、前回の限定なんだよね。5000円したけど買ってよかった」
向かいの仲間がバッグを見て声を上げました。
「それ、すぐ売り切れたやつじゃない?」
「そうそう」
うれしそうに答える友人を見て、私はさっきのこともあり、思わず口にしました。
「その5000円、私が立て替えた金額と一緒だよね。まだ返してもらってないけど」
友人の表情が止まりました。
すると、グッズ売り場でのやり取りを聞いていた仲間の一人が驚いたように言いました。
「え、半年前のがまだだったの?」
もう一人も首をかしげます。
「さっき、財布忘れたって言ってたよね?」
友人は黙ったまま、かばんの中に手を入れました。
しばらくして取り出したのは、財布でした。
私も仲間2人も何も言えずにいると、友人は財布から5000円札を1枚出し、私の前に置きました。
「……ごめん。これ、前の分」
「うん。ありがとう」
私はそれだけ言って、お札を受け取りました。
半年越しで5000円は戻ってきましたが、それ以上に残ったのは気まずさでした。
仲のいい友人でも、お金の貸し借りだけは曖昧にしないほうがいい。そう強く感じた出来事です。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














