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2026.10.13(Tue)

「ママ、大きい牛さん、いるねえ」犬でも牛乳でもない。3歳の娘がずっと見ていたものに気づいた私の悲鳴

「ママ、大きい牛さん、いるねえ」犬でも牛乳でもない。3歳の娘がずっと見ていたものに気づいた私の悲鳴

買い物帰りに娘が見つけた「大きい牛」

夕方、3歳の娘とスーパーで夕飯の買い物をすませ、住宅街の歩道を歩いて帰っていたときのことです。

30代の私は、片手に買い物袋を持ち、もう片方の手で娘と手をつないでいました。

袋の口からは、牛の絵が描かれた牛乳パックが少しのぞいていました。

スーパーを出て少し歩いたころ、娘が私を見上げて言いました。

「ママ、大きい牛さん、いるねえ」

「えっ、牛さん?どこに?」

周りを見回すと、向こうから大きな犬を連れた男性が歩いてきました。犬の毛は茶色と白のまだら模様です。

ああ、この犬を牛だと思ったのね。

そう納得した私は、娘に声をかけました。

「あれはワンちゃんだよ。大きいねえ」

「ちがうよ。牛さんだよ!」

娘は一生懸命に言いますが、私には何のことだか分かりません。

犬とすれ違ったあとも、娘は何度も「大きい牛さん」と繰り返します。

ふと買い物袋を見ると、牛乳パックの牛の絵が目に入りました。

「あっ、分かった!牛乳の牛さんでしょ?」

「ちがうの…」

娘は少し困ったような顔をしています。

それでも私は、きっと牛乳パックのことだろうと思い、それ以上は気にせず歩き続けました。

玄関の前で、娘が指さしたもの

ところが、娘はその後も「大きい牛さんがいる」と言い続けました。

帰り道だけで10回は聞いたと思います。

私はそのたびに「そうだね」「大きいね」と適当に返事をしていました。

そして、ようやく家の玄関が見えてきたときです。

娘が突然立ち止まり、私の手をぐいっと引っ張りました。

「ママ、待って!」

「どうしたの?」

すると娘は私の手を離し、後ろに回り込んで背中を指さしたのです。

「ほら、ママの背中に大きい牛が1匹いるよ!」

「えっ?背中?」

私は買い物袋を足元に置き、体をひねって肩越しに背中をのぞき込みました。

その瞬間、思わず声が出ました。

「うわあっ! なにこれ!」

上着の肩のすぐ下に、カナブンのような大きな虫がとまっていたのです。

慌てて上着をばたばたさせると、虫はふわっと飛び立ち、どこかへ行ってしまいました。

「……あっ!牛じゃなくて、虫!?」

ようやく分かりました。

娘がずっと言っていた「牛さん」は、「虫さん」のことだったのです。

娘は帰り道から何度も、私の背中にいる虫を教えようとしてくれていたのでした。

私は娘の前にしゃがみ込み、ぎゅっと抱きしめました。

「ごめんね!ずっと教えてくれてたんだね」

「そうだよ!だから言ったでしょ!」

娘は少し得意そうに胸を張っています。

足元の袋からのぞく牛乳パックを見ると、今度はおかしくなって、思わず笑ってしまいました。

その夜、夫にこの出来事を話すと、冷蔵庫から牛乳を取り出しながら笑われました。

「あはは!牛じゃなくて虫だったのか。そりゃびっくりするよな」

今ではわが家で虫を見つけると、家族みんなで「あっ、大きい牛さんだ!」と言って笑っています。

あの日の娘は、ちゃんと私に教えてくれていたんですね。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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