tend Editorial Team

2026.10.13(Tue)

「どう?これで親子に見えない?」友人宅の黒猫になりきった私。夜のコンビニまで猫耳姿で出かけてしまった結果

「どう?これで親子に見えない?」友人宅の黒猫になりきった私。夜のコンビニまで猫耳姿で出かけてしまった結果

黒猫とおそろいになった午後

春の連休、昔からの友人の家に遊びに行ったときのことです。

友人の家には黒猫がいて、私が遊びに行くと、すぐに足元へすり寄ってきました。

午後にはすっかり懐いてくれて、私もかわいくて仕方がありませんでした。

そこで私は、かばんから黒い猫耳のカチューシャを取り出しました。

100円ショップで見つけ、話の種になるかと思って買っておいたものです。居間にいた友人一家の前で、さっそく頭につけてみました。

「どう?これで親子に見えない?」

「あはは!見える見える。黒い耳までおそろい!」

友人が笑い出すと、高校生の娘もお腹を抱えて大笑い。すっかり調子に乗った私は、さらに猫耳をつまんで言いました。

「これね、取れないの。生えてきちゃったの」

その冗談も受けて、居間は笑いに包まれました。

それからも私は猫耳をつけたまま、友人たちとおしゃべりを続けました。

夕方には共通の友人も加わり、飲み会が始まりました。

最初こそ猫耳を見て笑っていたみんなも、時間がたつにつれて何も言わなくなりました。

私自身も、いつの間にか頭につけていることを気にしなくなっていたのです。

コンビニでも真剣だった私

日が暮れてしばらくすると、お酒とおつまみが底をついてしまいました。

そこで、お酒を飲まない私が運転役になり、友人と高校生の娘を乗せて、近くのコンビニまで買い出しに行くことになりました。

借りたのは、友人の夫のワンボックスカーです。

普段乗っている車とは目線の高さも違い、私は少し緊張しながらハンドルを握りました。

コンビニの駐車場でも、助手席の友人に何度も確認します。

「左、まだ大丈夫?ぶつからない?」

「うん、大丈夫。まだ余裕あるよ」

なんとか無事に車を停めることができ、ほっとしました。

店内では、入口ですれ違った男性にも会釈をして、いつもどおり買い物をしました。

おつまみも真剣に選び、レジでは店員さんに笑顔で声をかけました。

「すみません、これとこれ、温めてもらえますか?」

友人も娘も、猫耳については何も言いません。私もすっかりその存在を忘れていました。

帰り道も慎重に運転し、無事に友人宅へ到着。私は買い物袋を持って居間へ戻りました。

すると、先に入っていた友人の娘が私の頭を改めて見て、ふと声を上げたのです。

「あ、耳……3時間ずっと?」

「え?何が?」

「その猫耳。買い物のときも、ずっとつけてたよね?」

私は思わず、自分の頭に手をやりました。

指先に触れたのは、ふわふわした三角形の耳。

「えっ…うそ!猫耳のままだったー!」

その瞬間、ようやく気づきました。

猫耳をつけてから、もう3時間ほど。私はその姿のまま大きな車を運転し、コンビニで真剣におつまみを選び、店員さんにも普通に話しかけていたのです。

それを思い出すと、恥ずかしいやらおかしいやらで、笑いが止まりません。

友人も娘も大笑い。居間にいたみんなにも笑いが広がりました。

私もその場に転がって、涙が出るほど笑ってしまいました。

そんな私たちのそばで、本物の黒猫だけが、不思議そうに首をかしげていました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.13(Tue)

「じゃあ今から、お米を研ぐね」炊きたてのご飯を前に真顔で言った母。妹の冗談を信じて始めた行動に家族が唖然
tend Editorial Team

NEW 2026.10.13(Tue)

「ママ、大きい牛さん、いるねえ」犬でも牛乳でもない。3歳の娘がずっと見ていたものに気づいた私の悲鳴
tend Editorial Team

NEW 2026.10.13(Tue)

「マイク、ミュートになっていませんか?」朝礼で3分間話し続けた私。慌てて解除した直後に聞こえた妻の声
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.11.03(Mon)

「私の子供はどこに行ったの!?」あなたはどのタイプ?子供が迷子になってしまった時の反応から、あなたの性格を探る【心理テス...
tend Editorial Team

2026.08.20(Thu)

「40万円の見積もり、半分は私が出すね」兄と折半するはずの実家の修繕費。だが、私がもう20万円を振り込んだワケ
tend Editorial Team

2026.08.14(Fri)

「今回も広い部屋にできないの?」部屋の変更を求め続けた常連客。だが、スタッフの正論で態度が一変
tend Editorial Team