「このカート邪魔なんだけど?」と私のカートを蹴った男が、卵の弁償まで私に要求。だが、私の一言で退散
夕方のスーパーで
会社帰りのスーパーで、男性にカートを蹴られました
平日の夕方、会社帰りに近所のスーパーへ寄りました。店内は空いています。
飲み物の棚の前でかがみ、2リットルのお茶を2本、カートの下の段に入れていたときです。
背後で舌打ちが聞こえました。
「このカート邪魔なんだけど?」
振り向く間もなく、自分のカートを押してきた紺のスーツの男性が、私のカートの横腹を足で蹴りました。
ガシャンと音がして、カートが棚にぶつかります。
「す、すみません。」
数分後、男性は割れた卵の前で、私を指さしました
男性は私をにらみつけ、足早に去っていきました。
押してみると、前の車輪がカタカタと鳴り、カートは右へそれていきます。
息を整えて、買い物を続けました。
数分後、卵の棚のそばまで来たとき、角の向こうでグシャッと大きな音がしました。
棚の端からのぞくと、さっきの男性が自分のカートの横に立っていました。
床には棚から落ちた卵のパックが1つ、割れた卵が3個ほど。
急いで押していたカートを、棚の角にぶつけたようでした。
駆けつけた店員さんの頭越しに、男性は私を指さして叫びました。
「この女のカートが飛び出してきた!」
「わ、私ですか?」
男性は、私のカートの角が当たったと言い張りました
さっき通路をふさいでいた、この女だよ。男性は店員さんにそう言って、さらに声を荒らげます。
「カートの角が当たったんだ!」
「卵は弁償してもらうからな!」
お店への弁償を私がすべきだと主張してきました。
私を指さす男性
蹴られたばかりの怖さで、私は声が出せずにいました
男性の怒りは、店にも向かいました。
「店も責任を取れよ!」
「あの…、お客様…。」
店員さんは、困った顔で男性の話を聞いています。
違います、と言いたいのに声が出ません。
ついさっき、この人にカートを蹴られたばかりです。
声を出そうとしても、男性の大声にかき消されてしまいます。
このままでは、私が弁償することになりそうでした。
私は、手に提げていた買い物かごを持ち上げて見せました
でも、黙っていたら嘘が本当になってしまう。
私は息を吸って、棚の陰から一歩前に出ました。そして、手に提げていた緑の買い物かごを、胸の前に持ち上げました。
中には2リットルのお茶が2本。
私の後ろの通路には、何もありません。
「私、カートは持っていません。」
「蹴られたカートは入口に返しました。」
あなたに蹴られて車輪が曲がり、まっすぐ進まなくなったからです。
蹴ったカートの件も問われ、男性は逃げるように去りました
店員さんが、私のかごと男性の顔を見比べます。男性は目をそらし、早口で言いかけました。
「じゃ、じゃあ、かごが…。」
「カートの角だと言いましたよね?」
車輪の曲がったカートは入口にあります。
店員さんと見に行きますか。そう続けると、男性は顔を真っ赤にして口を結びました。
男性は何も言わず、自分のカートを押して去りかけます。
卵とカートの件で、お話を伺えますか。店員さんがそう呼び止めて、あとを追っていきました。
かごは重いままでしたが、肩はすっと軽くなりました。
※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














