tend Editorial Team

2011.08.26(Fri)

ミラベル、クエッチ、レーヌ・クロード…… パリのマルシェはプラムの季節

街角のパティスリー・ブランジェでアプリコットのタルトを発見。アーモンドベースの生地を敷いたタルトに、濃厚なアプリコットがぴったりの味わい。

街角のパティスリー・ブランジェでアプリコットのタルトを発見。アーモンドベースの生地を敷いたタルトに、濃厚なアプリコットがぴったりの味わい。

そして、シャンパーニュ・アルデンヌ地方のオーブ県からいらしている生産者のスタンドで、やっとミラベルを見つけることができました。とっても小粒で、普通のミラベルより半分くらいの大きさでしょうか。水分もたくさん含んでいるのですが、甘味たっぷり、バターのようなこってりとした味わいが特徴的で、野生のミラベルということです。そのまま、くつくつと煮るだけで砂糖をいれずともコンフィチュールになってしまいそうなくらいの濃さでした。

(左)ヨーグルトなどに添えてフレッシュな朝食を。(右)野生のミラベルを出していた生産者が季節のフルーツや野菜でタルトなども作っています。

(左)ヨーグルトなどに添えてフレッシュな朝食を。(右)野生のミラベルを出していた生産者が季節のフルーツや野菜でタルトなども作っています。

この生産者は甘味と塩味のタルトも作っていて、今回の甘味のタルトには、このミラベルを使ったものを出していました。バターのしっかりときいたタルト生地にのせただけなのですが、これが濃厚でぴったりの味わい。プラム系は、得てして他の種類もとてもバターにあう味わいをしていますので、タルトの素材として魅力的。しかも、パイ生地に並べてオーブンで焼くだけというシンプルなレシピで、グルマンな味わいになるのもいい。季節が終わるまで、あちこちのパン屋やパティスリーで、そんなプラムの果物のタルトを見かけることになるでしょう。私はシンプルに様々なプラムを手に入れて、新鮮なヨーグルトに添え、山のハチミツを回しかけていただいてみました。

詳細

名称:Marché Raspail
アクセス:Metro RennesからのRaspail大通り
営業時間:水曜日と土曜日の午前中

プロフィール

伊藤文(いとうあや):料理ジャーナリスト 1993年渡仏。コルドンブルー料理学校パリ校卒業後、フランスの食文化を掘り下げる取材を重ねる。 著書に『フランスお菓子おみやげ旅行』、訳書に『招客必携』、『ロブション自伝』など多数。

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