tend Editorial Team

2012.11.21(Wed)

自然をチョコで表現!チョコレート彫刻の世界「パトリック・ロジェ」

パトリック・ロジェさん44歳。常に、斬新なチョコレートのイメージを創り上げる。

パトリック・ロジェさん44歳。常に、斬新なチョコレートのイメージを創り上げる。

パトリック・ロジェさんは、2000年にMOFを獲得して、パリ市郊外ソー市に初めてのショコラティエをオープンして以来、他のショコラティエとは一線を画す新しいチョコレートの世界を次々と創造してきました。2008年に、ソー市に庭付きの700平米ものアトリエをオープンしたのを皮切りに、活動はさらにダイナミックに。特に、店のショーウィンドーに飾るチョコレートの彫刻には目を見張るものがあります。例えば、2011年の“大河を泳ぐカバ”は、長さ約8m、幅2.4mという巨大な作品で、自然の偉大さを表現しています。

2階のホールの一角。ドーム状にしたてたアルミニウムの筒の天井が未来的。チョコレートの彫刻を飾る。

2階のホールの一角。ドーム状にしたてたアルミニウムの筒の天井が未来的。チョコレートの彫刻を飾る。

そんなチョコレートの彫刻の世界を伝えることをテーマとした新しいブティックを2012年11月15日、伝説的なレストラン“アラン・サンドランス”の斜め前という素晴らしい立地にオープンしました。インテリアもサプライズ。アルミニウムの筒とチョコレートというモダンな組み合わせ、そしてシンボルカラーのグリーンを控えめに配し、現代的な世界観が表現されています。

インテリアを手掛けたのはAGENCE X-TU。その創始者の1人であるアヌーク・ルジャンドルさんは、「ロジェさんのアトリエを訪れて、インテリアのイマジネーションが広がりました」と言います。まず表現したかったのは、そのアトリエを訪れた時に、チョコレートの何ともいえない香りに包まれたときに感じた、幸せだったといいます。ロジェさんが彫刻を作る時には、筒状のチョコレートを幾つも組み合わせて大きな塊にし、それを削って、作りたい形の土台としています。ルジャンドルさんは、そのロジェさんの仕事が非常に印象に残ったそうで、筒状のモチーフを使って、店を表現したらとひらめいたそうです。

地下1階。“ここで、チョコレートを掘り当てた”という名前のの作品で、まるで洞窟の中のような空間を演出。

地下1階。“ここで、チョコレートを掘り当てた”という名前のの作品で、まるで洞窟の中のような空間を演出。

そして出来上がった、筒状のアルミニウムを大胆に組み合わせて、ドーム状に仕上げた天井などは、未来的な演出。アルミニウムの筒は天井以外にもあちこちに配していて、それとチョコレートで作った彫刻とが渾然一体としています。

ロジェさんは、この店を通して、“チョコレートとアート”という新しい世界に踏み出したそうです。地下には、“ここでチョコレートを掘り当てた”という名まえをつけた作品を展示していて、まるでモダンアートのよう。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2025.10.17(Fri)

長寿番組「くいしん坊!万才」が50年の歴史に終止符。最終回は歴代レポーターが出演。SNSでは「50年の節目お疲れ様でした...
tend Editorial Team

NEW 2025.10.17(Fri)

第76回NHK紅白歌合戦の司会発表。豪華な4人のメンバーが発表されるも「紅白司会、また有吉かよ…」「司会こんな人数必要?...
tend Editorial Team

NEW 2025.10.17(Fri)

GACKTがAIと人間の仕事について持論「人しかできなかった仕事すらAIに置き換わっていく」と現状を指摘
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.09.11(Thu)

「一身上の不幸により活動休止」ホラー団体「暗夜」代表・桐木氏の突然の報告に衝撃広がる、団体は継続と発表も
tend Editorial Team

2025.10.01(Wed)

「卵子凍結するか考えたり…」中川翔子、 卵子凍結を考えていた過去を告白。「ミラクルなんだろうな絶対幸せにする!」と母とし...
tend Editorial Team

2025.09.23(Tue)

投稿主を襲った屋上での悲劇。管理物件の屋上オートロックでまさかの閉じ込め!「字をよく読めば屋上閉じ込めは防げるのでは.....
tend Editorial Team