「あの先輩ですか。意外ですね」好きな人を後輩だけに伝えた→「眼鏡作ったほうがいいですよ」と謎のアドバイスをうけ、出社すると…
視界がクリアになっても、恋心は変わらない
職場で密かに恋心を抱いていたのは、いつも穏やかなあの先輩でした。
決して、誰もが振り返るような「絶世のイケメン」というわけではありません。
でも、その優しげな顔立ちと、ふとした瞬間の柔らかい雰囲気に、私はすっかり一目惚れしてしまったんです。
「へえ、あの先輩ですか。意外ですね」
ランチタイム、仲の良かった後輩にだけこっそり打ち明けると、彼女は少し驚いたような反応でした。
それでも私は構わず、
「そうかな?でも笑った顔とかすごく素敵なんだよ。癒やされるっていうか……」
なんて、のろけ話を続けていました。
当時、私は少し視力が落ちていたのですが、なんとなく裸眼のまま過ごしていました。
「最近、会議の資料とかちょっと見えづらくて」
「じゃあ眼鏡作ったほうがいいですよー。世界変わりますよ?」
そんな会話もあり、私はついに眼鏡を作ることにしました。
後輩の嘲笑
そして、眼鏡をかけて初めて出社した日のことです。
給湯室で一緒になった後輩が、ニヤニヤと意味深な笑みを浮かべながら近づいてきました。
「あ、〇〇さん(私)、眼鏡デビューですね!どうです?視界クリアになりました?」
「うん、すごくよく見えるようになったよ。もっと早く作ればよかった」
私がそう答えると、彼女は少し声を潜めて、信じられないことを言ったのです。
「じゃあさっそく、今の眼鏡かけた状態で『あの先輩』のこと見てみてくださいよ」
「え?」
「いや、だから。クリアな視界ではっきり見たら、感想どうなるかなーって。……ぶっちゃけ、どうです?」
一瞬、時が止まりました。
その言葉の裏には明らかに、「目が悪かったからかっこよく見えてただけでしょ?」「はっきり見たら幻滅するでしょ?」という嘲笑が含まれていたからです。
大好きな先輩の顔立ちを「たいしたことない」とけなされたこと。そして、「目が悪いから好きになった」と、私の「見る目」まで否定されたこと。
胸の奥で、悔しさとモヤモヤが一気に広がりました。
でも、ここでムッとしたり動揺したりしたら、彼女の思うツボな気がする。
私はあえて表情を変えず、淡々と、でもきっぱりと返しました。
「え、さっき見たけど。普通にかっこいいと思うよ」
「……あ、そうですか。へえー……」
後輩は「もっと動揺すると思ったのに」とでも言いたげな顔で、つまらなそうに去っていきました。
あの時は本当に悔しくて悲しかったけれど、今の私には自信を持って言えることがあります。
実はその後、ご縁があってその先輩とお付き合いすることになり、もう1年半が経ちました。
至近距離で見ても、眼鏡をかけて見ても、彼は見た目通りの本当に優しくて素敵な人です。
あの時、後輩の意地悪な言葉に惑わされず、自分の「好き」という感覚を信じて本当によかった。彼と隣で笑い合っている今、心からそう思っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














