
親心か、それともプライバシーへの不法侵入か。連休の帰省を巡って起きた「アポなし訪問」の大騒動
大型連休。多くの人が故郷の土を踏む一方で、遠距離移動のコストに頭を抱える若者は少なくありません。日本学生支援機構の調査によれば、学生の生活費は増加の一途。物価高の波が押し寄せるなか、帰省の数万円を「節約」したくなる気持ちも、今の時代なら痛いほど理解できます。
今回の騒動の主役は、大学4年生の息子を持つ50代の専業主婦です。「お金がないから帰れない」という息子の言葉を鵜呑みにし、それならと手料理を車に積んで3時間半。彼女の頭の中には、質素な生活を送る愛息を元気づける自分の姿しかなかったのでしょう。しかし、予備の鍵を回して部屋に踏み込んだ瞬間、その「正義」は一転して悪夢へと変わりました。
そこには、見知らぬ女性と過ごす息子の姿が。パニックに陥った彼女は思わず「ウチの子から離れなさい」と口走ってしまいます。さらに、以前贈ったはずのベッドカバーが消えている現実に直面し、心はズタズタ。泊まる予定を切り上げ、泣きながら帰路につくことになりました。
ネット上では、この母親の行動に対して驚きと拒絶の反応が渦巻いています。
『うわぁ、息子のマンションにアポなし訪問するだけでなく、チャイム(ブザー)も鳴らさずに開ける母親がいるのか。信じられない』
『いきなり行っていきなり開けるなんて、それが許されるのはせいぜい息子が小学校低学年くらいまでじゃないの?』
『アポなしピンポンも鳴らさず勝手に鍵開けて入るって、いくら母親でもやばいでしょう』
といった声が次々と上がり、大人になった子供のプライバシーを土足で踏みにじる行為への嫌悪感が示されました。
その一方で、子どもの成長を前向きに捉えようとする視点もあります。
『ハプニングはありましたが、息子さんは立派に成長したと思います』
『私から巣立ってくれて、ありがとうと思う。時々、やっぱさみしいなとうるっとしますが』
このように、自立のサインとして受け止め、自身の寂しさと折り合いをつけようとする親たちの姿も印象的です。
夫から「いい加減、自分の過保護に気づけ」と一喝された彼女。確かに、鍵を持っているからといって、無断で踏み込むのはマナー違反の域を超えています。
けれど、その過剰なまでの世話焼きの根底にあるのは、やはり不器用な愛情なのでしょう。














