「私も外で働いてるよね」熱で寝込んでも夕飯を作った私。1か月後、家事の記録を見た夫が黙ってペンを取った理由
熱で起き上がれなかった日
私は平日フルタイムで働きながら、帰宅後の夕食、洗濯、掃除、娘の世話もほとんど一人でこなしていました。
夫は帰宅するとソファでゲームを始め、手伝いを頼んでも「疲れてるから」と断ることが多かったのです。
ある朝、私は熱を出し、仕事を休んで寝室で横になっていました。夕方、帰宅した夫が寝室のドアから顔をのぞかせました。
「俺も疲れてるんだけど…夕飯、どうする?」
「ごめん。今日は起き上がれない」
夫は「そっか」と言ってドアを閉めました。しばらくするとリビングからゲームの音が聞こえ、そのあとに「おなかすいた」という娘の声が重なりました。
一時間ほどして、夫がもう一度やってきました。
「やっぱり今日は作れそうにないんだけど…夕飯、どうする?」
怒る気力もありませんでした。結局、私はふらつきながら台所へ行き、冷凍のうどんを温めて娘に食べさせました。
そのまま食器を流しに置き、すぐに布団へ戻りました。
横になりながら、何か言わなければと思いました。でも、口で伝えてもまた「疲れてるから」で終わってしまう気がしました。
それなら、普段何をしているのかを目に見える形にしてみよう。そう考えたのです。
リビングの壁に貼った家事の記録
熱が下がった翌週から、私は1か月間、家事と育児にかかった時間を記録しました。
料理、洗濯、掃除、娘の送り迎え、寝かしつけ。自分と夫、それぞれが何をしていたかを書き、仕事の時間も並べました。
1か月後の日曜の朝、その記録を1枚の表にまとめてリビングの壁に貼りました。
起きてきた夫は、コーヒーを片手に表の前で足を止めました。
「何、これ」
私は表をはがして、ダイニングテーブルに座った夫の前へ置きました。
「私も外で働いてるよね。そのあとに、毎日これだけ家のことをしてるの」
夫は黙ったまま、自分の欄と私の欄を見比べていました。しばらくして、ぽつりと言いました。
「…こんなにやってたんだな」
「うん。熱が出た日も、結局あのあと私がうどんを作ったんだよ」
夫は少し黙ったあと、ペンを取りました。そして表の余白に「娘のお風呂」と「週3日の夕食」と書き、自分の名前を入れました。
「火曜と木曜と土曜なら、俺がやるよ」
私はその表を受け取り、もう一度リビングの壁に貼りました。
次の火曜日。仕事から帰ると、台所には夫が立っていました。鍋から湯気が上がり、夫は慣れない手つきで味見をしています。
娘は壁の表を見上げると、夫の名前を指さして笑いました。
「パパ、ちゃんと書いたとおりにしてるね」
一枚の表を貼っただけで、すべてが変わったわけではありません。それでも、言葉だけでは伝わらなかった毎日の負担を夫婦で見直す、最初のきっかけにはなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














