「お車代は、一万五千円を用意した」遠方から来てくれた同僚の祝儀を見て、私が戸惑った理由
遠くから来てくれる同僚のために用意した封筒
私の結婚式に、遠方に住む同僚が出席してくれることになりました。
新幹線を使わなければ来られない距離です。せっかく時間をかけて来てもらうのだから、交通費の負担を少しでも減らしたいと思い、私は片道分ほどの金額をお車代として用意することにしました。
調べると、新幹線代は一万五千円ほどでした。
「お車代は、一万五千円を用意した」
式の前日、封筒を確認しながら夫にそう話しました。
「遠くから来てもらうんだし、それくらいは渡したいんだ」
夫も「それなら安心だね」と頷いていました。
当日は受付をお願いしていた友人から、同僚へ封筒を渡してもらいました。
披露宴の途中で顔を合わせると、同僚は「お車代までありがとう」と言ってくれました。
「こちらこそ、来てくれてありがとう」
久しぶりにゆっくり話すこともでき、その日は素直に来てもらえてよかったと思っていました。
祝儀袋を開けたとき、心に残ったもの
数日後、夫と一緒にいただいた祝儀を整理していたときのことです。
同僚からの祝儀袋を開けると、中に入っていたのは一万円でした。
その数字を見た瞬間、私は手を止めてしまいました。
こちらが渡したお車代より少なかったからです。
もちろん、結婚式は損得を考えて人を招くものではありません。遠方から時間をかけて来てくれたこと自体がありがたい。その気持ちは変わりませんでした。
それでも私は、どこかで「このくらい包んでくれるだろう」と勝手に想像していたのだと思います。
「私、こんなこと気にするつもりじゃなかったのにな」
思わずそう漏らすと、夫は「気になったなら仕方ないよ。でも、来てくれたこととは別じゃない?」と言いました。
その言葉を聞いて、私は少しだけ冷静になりました。
同僚がどんな事情でその金額にしたのか、私には分かりません。理由を知らないまま、金額だけで相手の気持ちまで決めつけることもできませんでした。
その後、職場で顔を合わせても態度を変えることはありませんでした。ただ、しばらくは自分の中に残った引っかかりをうまく整理できず、以前ほど気軽に話せない時期がありました。
今振り返ると、気まずさの原因は同僚の祝儀そのものより、自分の中に思っていた以上の「期待」があったことだったのかもしれません。
お金には、それぞれの考え方があります。あの一件は、自分と相手の感覚が同じとは限らないことを、改めて考えるきっかけになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














