「3000円ね、現金あるかな」同棲していた彼とのお金のルール。だが、彼の態度に感じた本音とは
毎週、同じことを聞いていた
同棲を始めるとき、食材費は折半にしようと決めた。
週に1回、私がまとめて買い出しに行き、彼から3000円を受け取る。それが二人で決めたルールだった。
だから買い物から帰るたび、私はレシートを出しながら同じことを聞いていた。
「3000円ね、現金あるかな」
すると彼は、たいていこう答えた。
「今ないから、あとで送るよ」
最初から払う気がなかったのかは分からない。
ただ、その「あとで」が実行されることはなかった。次の週になれば、また同じやりとりが繰り返された。
何度か前の分について聞くと、彼は「分かってるって。忘れてないよ」と返した。それ以上言うと空気が悪くなりそうで、私もつい引いてしまっていた。
3か月ぶんのレシートを並べた
それでも、買い物のレシートだけは捨てずに引き出しへ入れていた。
3か月ほどたったある日、私は全部取り出し、日付順に並べた。3000円を受け取っていない週を一つずつ確認すると、未払いは3万円を超えていた。
その夜、机の上にレシートを並べたまま彼に話した。
「これ、まだもらってない分。合計すると3万円を超えてる」
彼は最初、少し面倒そうな顔をした。
「細かいことで怒るなよ」
けれど、私は言い返さず、並んだレシートを指した。
「3000円ずつだから小さく見えるけど、毎週そのままになってたんだよ」
彼は黙って日付を追い始めた。
しばらくして、「ごめん」と小さくつぶやいた。
その場で手持ちの現金を渡し、残りはその日のうちに振り込むと言った。
「……ごめん。次からちゃんとする」
「うん。買い出しの日にもらえると助かる」
私はそれ以上責めなかった。
翌週、買い物へ出る前。玄関で靴を履いていると、彼のほうから財布を開いた。
「3000円、今日の分」
もう、こちらから聞く必要はなかった。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














