「3万だけでも、都合してくれないか」毎回子供にお金を借りようとする親。我慢出来ずに兄弟と相談した結果
いつも私のところに来る
親からお金を貸してほしいと言われるようになって、もう何年になるでしょうか。若い頃から続く、私にとっては見慣れたやり取りでした。
「3万だけでも、都合してくれないか」
その日も、親はそう言って電話をかけてきました。
金額は決まって、それほど大きくはありません。
だからこそ、断る理由を見つけにくいのです。
親は浪費家というわけではなく、ただお金の勘定が昔から苦手なだけでした。
「分かった。困ったときはお互いさまだしね」
そう言って振り込むたび、私の中には小さなあきらめが積もっていきました。
分け合えていなかった負担
私には兄と弟がいます。
それなのに、親のお金の相談は、いつも私だけに向けられていました。
おかしいとは思っていました。
けれど、いざ切り出そうとすると、言葉が引っ込んでしまうのです。
お金のことを口にした途端、家族の空気が悪くなる気がして、こわかったのだと思います。
ちょうどその頃、うちの子の学費の支払いが重なりました。
自分の家計を削って親のぶんまで工面するのは、さすがにもう難しい。そう感じたとき、ようやく私は覚悟を決めました。
「一度、三人でちゃんと話したいの」
兄と弟にそう連絡を入れるまで、何度もためらいました。
割合を決めたら軽くなった
集まった席で、これまでのことを正直に話しました。二人は、私だけが頼られていた事実を知らずにいたようでした。
「そんなに一人で抱えてたのか。ごめんな」
兄が頭を下げました。そこから、私たちは仕組みを一つ作りました。三人で毎月お金を出し合い、親のための積立をつくる。親にお金が要るときは、そこからだけ出す。そして大事だったのは、誰がどれだけ負担するかを、はっきり決めて共有したことです。
収入に合わせて割合を分けたので、無理をする人が出ません。金額を三人で見える形にしておくと、後から不満も生まれにくいのです。
「これなら、ずっと続けられるね」
私がそう言うと、弟がうなずきました。あれから、親の無心に一人で身構えることはなくなりました。負担を分けるというのは、お金を三等分することではなく、心細さを三人で持つことなのだと、今は思います。誰かを責めなくても、家族のかたちは静かに変えられました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














