「貯金を勝手に使ったの?」一千万円以上を使い込んだ夫、説明を書くよう迫った妻の一言に黙り込んだ
残っているはずだった積立金
妻は積み立ててきた貯金が消えたと知ります
夫の給与振り込み口座から、自動引き落としで積立貯金をしていました。毎月少しずつ重ねてきたお金。その総額は、一千万円を超えていたのです。
日々の暮らしの中で、私には、積み立てた分はきちんと残っているという思いがありました。普段の買い物と同じように、突然なくなるものではない。そう信じていたことが、ある日、根元から崩れました。夫が黙って使い込んでいたのです。
相談せずに使った夫へ妻は事実を確かめます
私は金額を確かめながら、同じところを何度も見直しました。見間違いであってほしい。どこか別の場所へ移しただけなのではないか。そう考えたくなりました。
けれど、夫に確かめて分かったのは、私へ相談せずに使っていたということでした。自分の知らないうちに、大きなお金が動いていた。その事実を受け止めようとしても、頭の中で数字だけがぐるぐると回っていました。
貯金を問われた夫は目を伏せて答えを濁します
私は食卓で夫と向き合いました。怒りに任せて話すと、いちばん聞きたいことが抜けてしまいそうで、両手を膝に置きました。
「貯金を勝手に使ったの?」
一度尋ねて、返事を待ちました。使った理由も、行き先も、私は何も聞かされていません。大きな買い物の相談を受けた覚えもありませんでした。夫は視線を落とし、言葉を探しているように口を動かしました。
説明するのは私ではありません
質問に答えない夫を前に妻は紙を用意します
けれど、出てくるのは、はっきりしない言葉ばかりでした。聞き取ろうと身を乗り出しても、何に使ったのかという答えにはたどり着きません。
「何に使ったかを聞いてるの」
同じ問いを繰り返す私に、夫はますます口を重くしました。こちらが疲れて質問をやめれば、この話も終わる。そんな空気を感じて、私は一度、口を閉じました。代わりに白い紙とペンを持ってきました。
説明を求められた夫は紙とペンを前に固まります
私は紙の上に、時期、金額、使い道と書き、夫の前へ置きました。
「言葉で言えないなら、ここに書いて」
夫は紙を見て固まりました。それから私の顔をうかがい、また視線をそらします。私はペンも差し出しました。何に使ったのかを私が想像し、夫が曖昧に否定するやりとりは、もうしません。
「使った人が、説明してね」
夫の肩が落ちました。黙っていれば私が諦めるという形を、ここで終わらせたかったのです。
夫はペンを受け取り自分で説明する番になります
夫はようやくペンを受け取りました。紙の上で手を止めたまま、今度は自分から口を開きます。
「少し、整理させて」
「曖昧なままでは、終わらせないよ」
私はそう答え、向かいの椅子に座り直しました。お金が戻ったわけでも、使い道が全部分かったわけでもありません。それでも、うやむやにして席を立つことは許しませんでした。夫が紙へ向き直るのを見て、私は初めて、自分の怒りを引っ込めずにいられました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














