「マウンティング」という言葉の意味をご存知でしょうか。もともと「mounting」という英単語で、動物が群れの中の序列を誇示するために馬乗りになる行為のことを指していました(参考 大辞泉)。人間関係における「自分が優位だ」とい言わんばかりの言動を示すようになったのは、最近の話。そして、ママ友間にもマウンティングはよく見かけます・・・。今回はママ友との人間関係におけるマウンティングの事例や対処法を紹介します。
■本当にあったママ友のマウンティング事例1:経済面
経済的な面でのマウンティングをとるママは、だいたい遠回しに色々なことを聞いてきます。
- 着ている洋服
- 普段使っている化粧品のブランド
- 子どもの習い事
- 加入している保険
正直、これらもあまり答えたくないのですが、ここまではよくあります。マウンティングするママ友は、そこから子どもにかける習い事の金額の話になったり、旦那の年収の話だったりに行き着きます。ここで、私が実際に体験したマウンティングの事例を紹介。
ママ友「お子さん習い事されているんですか?」
私「特にまだ。ママ友さんは?」
ママ友「ウチはほぼ毎日。習い事させたほうがいいですよ」
私「あとあと役立ちそうですしね〜」
ママ友「〇〇さんは予算割けないですよね」
私「・・・(嫌味?)」
あとあと思い出すと、かなり嫌味ったらしい発言です。なぜ、こんな発言をするのか私には分かりません(汗)。ママ友のマウンティングする心理については、のちに紹介します。
■本当にあったママ友のマウンティング事例2:子ども
子どもに関するマウンティングは、ママにとって見過ごせません。
「まだ歩かないんだね。うちの子は1歳になる前に歩いちゃったの!」
「あまり喋らないのね。うちの子は人前で話すことが得意で、そのおかげで成績もまぁ良くて学級委員長にも選ばれて〜」
自分の子が上!という話し方はイライラしますし、ママによっては帰宅してから悔しくて泣いてしまったという話も聞いたことがあります。また私の場合、2人目の子どもだけを連れて歩いていると、何も相談していないのに「その時期は大変だよね!でも大丈夫!時間がたてばこうなるから!」のようなことを突然言われたりしました。これは大きな子どもを育てるママ、同じ年齢でも〇〇が先にできるようになった!というママがやりがちなマウンティング。ちなみに私の場合は「そうですよね、上の子もあっという間にできるようになりました!」なんて笑顔でやり返したりします。上から目線だった相手が急に真顔になるので、ちょっとスカッとします。
■本当にあったママ友のマウンティング事例3:自虐
「年収〇〇になったけど、忙しくて死んでしまうわ〜」というような、自虐的なマウンティングは男性だけではありません。ママ友にもよく見かけます。私が経験した自虐マウンティングは以下のような、カチンとくるものばかり。
ママ友「私さん、最近太った〜?」
私「そうでもないですよ」
ママ友「私は中々太れないんですよね」
私「はぁ」
ママ友「気に入った服も着れなくて」
私「はい・・・」
一言目から失礼です。もっと他に言い方があると思うんですが、そこは百歩譲ってもいいのです。問題はその次の「私は中々太れないんですよね」という発言は完全に自虐風マウンティング。他にも以下のような例があります。
- 旦那の稼ぎが少なくて〜
- 子どもの成長が早くて〜
- 友達が多くて困っていて〜
マウンティングするママ友は、このようなことを言っても相手に嫌われるということが分からないんでしょうか。「自分のことや他人のことを言われるのは我慢できるけど、家族のことを言われるのだけは我慢ならない」というママも多いです。かといって、口喧嘩してもフラストレーションが溜まるばかり・・・。でも、大丈夫です。今回は対処法も後に紹介します!
■ママ友がマウンティングする心理とは?
ここまでの事例を見ると、「どんな心理で、そんなこと言っているんだろう」「よっぽど性格が悪いんだろうな」と思う方もいるかもしれません。私もその一人です(笑)。しかし、以外にもマウンティングしてくる心理は
- 「誰かに自分を認められたい・・・」
- 「自分に自信がない・・・」
- 「誰かに優遇されたい・・・」
という誰にでもある心理なんです。
つまり「幸せでありたい」というのは誰もが持つ人間の心理ですが、そこに「他の人よりも」「あの人よりも」と自分が優位に立ちたい気持ちが前面に出てしまうと言えます。しかし、裕福な家庭の専業主婦でもマウンティングしてくることがありますが、なぜそうなるのでしょうか?それは、母親業、特に専業主婦って少し孤独だからです。子どもって基本的にママの話は聞いてくれません。小さいうちは、そもそも会話にならないし、思春期になったら無視されるし!旦那も仕事が忙しく帰宅は遅い。なかなかゆっくり話す時間もありませんし、昔みたいにデートする時間もなし。マウンティングして自分が上と思うと、少しだけ幸せな気持ちになるものです。そうして孤独感をうめたり、承認欲求を満たすことで、マウンティングがエスカレートしていってしまうのです。
■ママ友からのマウンティングへの有効な対処法とは
ここまで、マウンティングの事例と心理がわかってきたと思います。では、実際の対処法について解説していきます。マウンティングしてくるママ友の対処法は1つだけ。
・出来るだけ距離を取る
よくある間違った対処法はこれ。
・相手を立ててあげる
よくある間違った対処法をしてしまうと、めんどくさいことになります。
まず、相手を立ててあげると、ママ友はいい気持ちになってどんどん自分のことについて話してきます。こうなると、他のママ友に悪口を言いふらされることはないでしょうが、その分相手から距離を縮めてきます。結局、距離を置けなくて面倒なことになってしまいます。逆に、距離を置いていたけど、たまたま話す機会があってマウンティングママ友を立ててしまうと、「〇〇さんって、話せる人だったんだ」と認識させてしまい、これまた距離を縮めてくるきっかけになります。つまり、マウンティングママとは距離をとることです。道ですれ違っても挨拶だけして、立ち話にならないように急いでいるフリをしたり。業務的な連絡以外は連絡をとらず、SNSでも関わらないようにしましょう。クラスの役員などで、どうしても関わらなくてはいけない場合も、なるべくプライベートな話は控えて淡々と接しましょう。間違ってもファッションや子どものふるまいを褒めないように注意しましょうね。そこからマウンティングの会話が始まってしまいますから・・・。