
世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー」が、旅行者から最高の評価を得た施設に贈る「トラベラーズチョイス 2025」。
その栄誉に、日本で最も古く、そして最大の博物館である「東京国立博物館」(通称:トーハク)が輝きました。
国宝89件、重要文化財653件を含む約12万件の収蔵品を誇る、まさに“日本最強”の博物館。
しかし、その圧倒的なスケールゆえに「どこから見ればいいかわからない」「広すぎて疲れてしまった」という声が後を絶ちません。
果たして、この文化の殿堂を誰もが心から楽しむことはできるのか?
口コミを徹底的に調査したところ、多くの人が見過ごしている“意外な見どころ”と、この巨大博物館を120%満喫するための“たった一つのコツ”が見えてきました。
最初の壁は「広すぎる問題」。口コミが教える“失敗しない”ための唯一のコツ
トーハクを訪れた多くの人が最初に直面するのが、その広さです。
本館、平成館、東洋館など6つもの展示館があり、すべてをじっくり見ようとすれば一日では到底足りません。
「さすがの規模のとうはくですから、目的を絞って出かけましょう!」
「一日ではとても回りきれないほど見どころ満載で、日本の歴史と文化の奥深さを改めて実感できる素晴らしい場所でした。」
そう、口コミが教えてくれる“失敗しない”ための唯一にして最大のコツは、「すべてを見ようとしないこと」。欲張らずに、「今日は縄文時代の土偶と仏像を見るぞ(平成館・本館)」「アジアの美術に浸りたい(東洋館)」というように、その日の目的を一つか二つに絞ることが、満足度を劇的に高める鍵となります。
事前に公式サイトで展示内容を確認しておくことを強くお勧めします。
“展示物”だけじゃない!口コミで絶賛される、もう一つの“国宝級の見どころ”
多くの人は教科書で見た国宝や重要文化財を目指しますが、実はトーハクには、それらと同じくらい価値のある“もう一つの見どころ”があります。それは「建物そのもの」です。
「初めて ガイドツアー《たてもの散歩ツアー》に参加し こちらの建築物そのものが鑑賞対象であること実感しました。」
「美しさをより一層引き立たせているのが、本館の建物です。外観はもちろんエントランスから階段を上がるだけでも感じ取れる帝冠様式の重厚なつくりには感心するばかりでした。」
特に本館は重要文化財に指定されており、昭和初期の壮麗な建築様式を今に伝えています。ドラマ『半沢直樹』のロケ地にもなった中央の大階段や、美しいステンドグラス、天井の装飾など、展示品だけでなく、建物が持つ歴史と美しさにも目を向けることで、トーハクの魅力はさらに深まります。
【要注意】「見たい国宝がない!」“詐欺レベル”という厳しい声も。その真相は?
トーハクの口コミには、時折、非常に厳しい意見も見られます。
「ショップでグッズ化されている美術品が実際には何も展示されていない。北斎作品も、見返り美人も、ハニワも。詐欺のレベル。」
「常設展が貧弱である。所蔵品の目玉と言えるものの殆どが展示されていない。」
楽しみにしていた有名作品が展示されておらず、がっかりしたという声です。これはなぜ起こるのでしょうか?
実は、トーハクの常設展(総合文化展)の展示品は、文化財保護のために定期的に入れ替えられています。
つまり、いつ訪れても必ずお目当ての作品に会えるわけではないのです。
これは、多くの作品を後世に伝えるための博物館としての重要な役割であり、「今日は何に出会えるだろう」という一期一会の楽しみと捉えるのが、トーハクとの賢い付き合い方と言えるでしょう。
“トーハク”はもっと自由でいい。庭園散策から特別展まで楽しみ方は無限大
トーハクの魅力は展示室だけではありません。
「幅広い展示、庭園散歩も◎」
「特別展はニュースにもなり、多くの人が訪れますが、最初は常設展を見るだけでも良いと思います。」
春と秋に開放される美しい日本庭園を散策したり、話題の特別展(※別料金)で世界の至宝に触れたり、カフェで一休みしたり。歴史マニアでなくても、アートに詳しくなくても、誰もが自分のペースで楽しめる懐の深さがあります。
まとめ: “博物館”のイメージが変わる場所
東京国立博物館。それは、ただ膨大な展示品を詰め込んだ場所ではありませんでした。
訪れる前に目的を絞り、展示品だけでなく建物や空間そのものを味わい、一期一会の出会いを楽しむ。そうすることで、この“日本最強の博物館”は、堅苦しいイメージを脱ぎ捨て、何度でも訪れたくなる知的好奇心のワンダーランドに変わるのです。
世界中の旅行者が認めたその奥深い魅力を、ぜひ一度、体感してみてはいかがでしょうか。
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