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2026.09.27(Sun)

「生活費を5万円ほど、貸してもらえないでしょうか」親戚に貸したお金。だが、5年間返済を求めなかった私が気づいた本音

「生活費を5万円ほど、貸してもらえないでしょうか」親戚に貸したお金。だが、5年間返済を求めなかった私が気づいた本音

返ってこなくてもいいと思って渡した5万円

親戚に5万円を渡したのは、五年ほど前のことです。

家業がうまくいっていない時期だと聞いていたころ、その親戚から電話がかかってきました。

普段は年に一度会うかどうかの間柄です。

少しためらうような声で、こう頼まれました。

「生活費を5万円ほど、貸してもらえないでしょうか」

私は少し考えてから、「わかりました」と答えました。

ただ、そのとき心の中では、もう返ってこなくてもいいと思っていました。困っているなら渡そう。自分の中では、あげるつもりだったのです。

それなのに、実際に口にしたのは別の言葉でした。

「お貸ししますね。落ち着いてからで大丈夫ですから」

すると親戚も、「ありがとうございます。必ずお返しします」と答えました。

後日、私は白い封筒に5万円を入れて手渡しました。

二週間後に届いたお菓子に、なぜか引っかかった

それから二週間ほどして、親戚から宅配便が届きました。

箱の中には、きちんとしたお菓子と短い手紙が入っていました。

「大変助かりました」

感謝の言葉を読み、わざわざ送ってくれたことはありがたいと思いました。

ところが、お菓子の箱を見ながら、なぜか少しだけ引っかかったのです。

返してもらわなくてもいいと思っていたはずなのに、「これで、この話は終わりなのかな」と感じている自分がいました。

箱を開けたまま台所に置き、夕飯を作りながら考えました。しかし、自分でも何が気になるのか、うまく説明できませんでした。

「貸すって言ったんでしょう?」夫の言葉で気づいた

しばらくして、私は夫にだけこの話をしました。

すると夫は、私の話を聞いたあとで言いました。

「でも、貸すって言ったんでしょう?」

「うん。そうなんだけど……」

「だったら、向こうは普通に借りたつもりなんじゃない?」

その言葉を聞いて、ようやく気づきました。

私は「あげるつもり」だったのに、相手には「貸す」と伝えていました。

そして自分でも気づかないうちに、「貸したと言った以上、いつか返す話くらいは出るだろう」と思っていたのです。

それから五年、親戚から5万円の話が出たことはありません。

法事で会えば普通に話しますし、私から返してほしいと言ったこともありません。

今も、お金を返してほしいとは思っていません。

ただ、あのときの自分には一つだけ間違いがあったと思っています。

あげるつもりなら、あげるつもりだと伝える。

貸すなら、返してもらうつもりで貸す。

自分の本音と相手に伝える言葉をずらしてしまうと、あとになって自分自身がモヤモヤすることがあります。

今でも引き出しにある白い封筒を見ると、あの日の5万円を思い出します。そして、お金を渡すときほど、自分の気持ちと言葉を曖昧にしないようにしようと思うのです。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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