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2026.06.10(Wed)

「私の自信作なんです!」2か月かけた後輩の提案書を丸ごとパクった先輩。だが、先輩の嘘が露呈した結果

「私の自信作なんです!」2か月かけた後輩の提案書を丸ごとパクった先輩。だが、先輩の嘘が露呈した結果

2か月かけた成果物が消えた朝

今も、あの朝のことをたまに思い出す。

当時、職場の1年先輩はことあるごとに私の仕事ぶりにダメ出しをする人だった。

要領が悪い、判断が遅い。そう言いながら自分の雑務をこちらに回し続けていた。

3年間、ずっとそうだった。こちらが何か言い返せば、「あなたのためを思って言ってるのに」と返ってくる。その繰り返しだった。先輩が自分の仕事を正面から引き受けているところを、私はほとんど見たことがなかった。

大きなプロジェクトが動き出したとき、私は2か月間、データの収集から提案書の構成まで一人で仕上げた。残業も休日出勤もした。

上司への中間報告も毎週こなしながら、ようやく完成させた資料だった。先輩はそのプロジェクトに一切関わっていなかった。提出の前日、先輩が歩み寄ってきて言った。

「チェックしてあげる」

頼もしいと思った。ファイルを渡し、翌朝を待った。でも翌朝、私への連絡はなかった。先輩は単独で上司のもとへ向かい、上司に告げたのだという。

「私の自信作なんです!」

同僚から事後に聞かされたとき、耳を疑った。同時に、ああやっぱりそういう人だったんだ、という妙な納得感もあった。

ログが語り始めた

驚きはしなかった。似たようなことが繰り返されていたから、私はずっと記録を残していた。

指示のメール、修正のやり取り、ファイルの更新履歴、上司への進捗報告のメール。すべてに私の名前しかない。いつかこういうことが起きるかもしれないと、どこかで思っていたのかもしれない。

それとも、ただ几帳面な性格だっただけなのかもしれない。どちらにせよ、記録は確かに存在していた。

上司は報告を受けた後、念のため作業記録を確認した。

数日後、先輩が個別に呼ばれた。しばらくして廊下の雰囲気が変わったのを同僚が感じたという。

「作成履歴が後輩の名前だけど?」

廊下の外から様子を見ていた同僚が、後日こっそり教えてくれた。

先輩は返す言葉もなく、顔が真っ白になっていたと。

それまで威勢のよかった人が黙り込む様子は、見ていて分かるほどだったらしい。

それから部署内での先輩の立場は静かに変わっていった。

信頼していた人たちが距離を置き始め、やがて先輩は次の人事異動で別の部署に移っていった。

メールとログを保存し続けた3年間が、あの朝に報われた気がした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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