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2026.10.01(Thu)

毎朝、電車に乗るのが落ち着かなくなった…車両を変えても3日続けて近くにいた男性、連絡先を断った翌朝の変化

毎朝、電車に乗るのが落ち着かなくなった…車両を変えても3日続けて近くにいた男性、連絡先を断った翌朝の変化

朝の満員電車で、突然かけられた声

三十代の私にとって、朝の通勤電車は一日でいちばん疲れる時間でした。

ぎゅうぎゅうの車内で鞄を胸に抱え、降りる駅までなるべく静かに過ごす。その日も窓の外をぼんやり眺めていました。

すると、斜め後ろから声をかけられました。

「いつも、この時間ですよね」

「え…あ、はい」

振り返ると、紺色のコートを着た男性が立っていました。会社員のように見えましたが、私には見覚えがありません。

人違いかもしれないと思い、軽く会釈して前を向きました。

ところが翌朝も、ホームでその男性を見かけました。

電車に乗ると、また近くから声がします。

「今日は少し空いてますね」

「そうですね」

私は短く返し、そのまま窓のほうへ向き直りました。

朝のラッシュで疲れているときに話しかけられるのは、正直つらく感じました。ただ、まだ挨拶をされているだけです。嫌だとは言いづらく、私はそのままやり過ごしていました。

車両を変えても、近くにいた男性

それから私は、なるべく顔を合わせないように乗る車両を変えてみました。

前から二両目に乗った翌日は真ん中あたり、その次はいちばん後ろ。ところが、3日続けて車内を見回すと、男性が近くに立っていました。

偶然なのか、それとも私に合わせているのかは分かりません。

ただ、何度車両を変えても姿が見えることに、私はだんだん落ち着かなくなっていました。

3日目の朝、電車が駅に近づき、速度を落とし始めたころです。男性が私の横まで来ました。

「あの…連絡先、聞いてもいいですか」

突然のことに戸惑いましたが、私はすぐに答えました。

「すみません。お教えできません」

男性はそれ以上何も言わず、その日はそこで会話が終わりました。

ところが次の朝、また声をかけられました。

「昨日のことなんですけど……本当に、だめですか」

「はい。ごめんなさい」

今度ははっきり答えると、男性は少し間を置いてうなずきました。

「分かりました。失礼しました」

それ以上は何も言わず、男性は降りる人の流れに紛れていきました。

ようやく伝わったのだと思い、私は少しだけ肩の力が抜けました。

断った翌朝も、同じホームにいた

翌朝、いつものホームへ向かうと、男性はすでに列に並んでいました。

姿を見つけた瞬間、私は思わず足を止めそうになりました。

けれど男性はこちらへ近づいてはきません。電車に乗ってからも、私とは少し離れたドアのそばに立っていました。

ふと目が合うと、小さく頭を下げただけでした。

次の日も、その次の日も同じでした。

あれから、男性に声をかけられることも、近くに来られることもなくなりました。私は今も同じ時間の電車で会社へ通っています。

それでも毎朝、電車が来る前になると、つい一度だけホームを見回してしまいます。

紺色のコートの男性は、今朝も少し離れた場所に立っていました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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