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2026.10.04(Sun)

「電球だけだから、すぐ戻るよ」妻にそう言った私が、ホームセンターで3周することになったワケ

「電球だけだから、すぐ戻るよ」妻にそう言った私が、ホームセンターで3周することになったワケ

売り場の並びなら知っているつもりだった

休日の朝、廊下の明かりをつけようとすると、電球が切れていました。

脚立にのぼって外してみると、根もとの近くに60ワットと書いてあります。

30代の私は、昼すぎに近所のホームセンターへ買いに行くことにしました。

出かける前、居間にいた妻に声をかけました。

「ついでに何か買ってくるものある?」

「大丈夫。あんまり遅くならないでね」

「電球だけだから、すぐ戻るよ」

ホームセンターに着き、照明売り場へ向かいました。

入口近くの棚には大きな箱が並んでいて、私はそれを見ただけで「ここは照明器具の棚だな」と思い、奥へ進みました。

ところが、探しても60ワットの電球が見つかりません。

1周目は棚をざっと見ただけ。2周目は札を読みながら歩きました。それでも見つからず、3周目になるころには、さすがにおかしいと思い始めました。

白っぽい箱が多いから見落としているのか。それとも、たまたま売り切れているのか。

気づけば、ひとりごとが漏れていました。

「売り場を3周したのに、どこにもない…」

店員さんのあとをついていくと

ちょうどそのとき、店のエプロンをつけた40代くらいの女性店員が通りかかりました。

私はかごを持ち直し、声をかけました。

「すみません。60ワットの電球って、もう売り切れてますか?」

「60ワットですね。こちらです」

店員さんは迷うことなく歩き出しました。

てっきり別の売り場へ向かうのだと思っていましたが、進む方向は、さっき私が何度も通ったほうです。

さらに歩いていくと、今度は売り場の入口まで戻ってきました。

「あれ、こっちなんですか?」

「はい。入口のすぐ近くですよ」

店員さんが足を止め、棚を指しました。

そこは、店に来て最初に私が立ち止まった場所でした。

そして目の高さの段には、60ワットの電球がずらりと並んでいました。

最初に上の段の大きな箱だけを見て、「ここにはない」と決めつけていたのです。

「……ありましたね」

恥ずかしくなりながら1箱をかごに入れると、店員さんは笑って言いました。

「近くにあると、意外と見落とすことありますよ」

「ありがとうございます。3周もしてました…」

家に帰って電球を付けかえると、廊下がぱっと明るくなりました。

スイッチのそばにいた妻が、私を見て言いました。

「けっこうかかったね。迷ってた?」

私は少しだけ間を置いてから答えました。

「……まあ、ちょっとだけ」


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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