「毎回この金額は正直きつい」友人に打ち明けた僕。だが、返ってきた意外な言葉に救われた
みんなは気にしていないように見えていた
僕はあまり金銭的に余裕がありませんでした。
友人たちと食事や遊びに行くのは好きでしたが、みんなが気軽に「ここ行こう」と決める店でも、僕にとっては少し考えてしまう金額のことがあります。
それでも「お金が厳しいから」と毎回言うのは気まずくて、予定があるふりをして断ったこともありました。反対に、せっかく誘ってくれたからと無理をして参加したこともあります。
友人たちは特に金額を気にしていないように見えていたので、そんなことで悩んでいるのは自分だけだと思っていました。
ある夜、みんなで食事をした帰り際、次はどこへ行こうかという話になりました。
いつもなら適当に濁していたと思います。けれど、その日は思い切って口にしました。
「ちょっと言いにくいんだけど、毎回このくらいの金額だと、正直きついときがあるんだ」
言った瞬間、少しだけ後悔しました。楽しい空気を壊してしまった気がしたからです。
ところが、友人のひとりが驚いたように言いました。
「そうだったの?全然気づかなかった」
すると、別の友人も苦笑いします。
「いや、俺も毎回だと地味にきついよ。みんな平気なのかと思ってた」
思わず「え、そうなの?」と聞き返してしまいました。
どうやら、余裕があるように見えていたのは僕だけではなかったようです。
そこでひとりが、少し考えてから言いました。
「じゃあ次、誰かの家で持ち寄りにしない?そのほうが安く済むし」
その言葉を聞いて、肩の力が抜けました。
「それなら行きたい。鍋なら材料、僕が買っていくよ」
「じゃあ、うちでやる? 鍋とコンロあるよ」
「俺は飲み物持ってくる」
あっという間に次の予定が決まりました。
お金のことも、普通に話せるようになった
持ち寄りの日は、それぞれが買ってきたものを友人の部屋に広げました。
誰かが野菜を切り、誰かが飲み物を並べ、僕は鍋の前で具材を入れていきます。
「これ、思ったより安かったよ」
「次はもっと簡単なのでいいかもな」
以前なら少し言いにくかった金額の話も、その日は普通の会話として出てきました。
店と違って時間を気にする必要もなく、話は何度も横道にそれました。昔の失敗談まで掘り返され、気づけばずっと笑っていました。
帰るころには、誰かが「またやろう」と言い、自然と次の話まで始まっていました。
それ以来、毎回持ち寄りになったわけではありません。外で食べることもあります。
ただ、「今回はもう少し安いところにしない?」と誰でも言えるようになりました。
僕も、無理をして合わせたり、理由をごまかして断ったりすることが減りました。
ずっと自分だけが気にしていると思っていたお金のこと。でも、口にしてみると、友人たちも同じように遠慮していたのです。
あの夜、思い切って話したことで、僕たちは以前より気楽に集まれるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














