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2026.10.08(Thu)

「えっ、想像の3倍ひどい!」壊れたサンダルを職場で見せた。同僚に涙を流して笑われた私が、帰り道で拾ったもの

「えっ、想像の3倍ひどい!」壊れたサンダルを職場で見せた。同僚に涙を流して笑われた私が、帰り道で拾ったもの

底が崩れ始めていた通勤の朝

夏の通勤には、いつも同じサンダルをはいていました。厚いスポンジ底で、長い年月はき続けてきたお気に入りです。

その朝も玄関で足を入れていると、見送りに来た夫が私の足もとを見ました。

「それ、まだはくの?」

「まだ大丈夫だよ。足になじんでるんだから」

そう言って家を出たものの、歩いているうちに、足の裏にいつもと違う感覚がありました。

少しずつ高さがなくなっているような気がしたのです。

それでも「気のせいだろう」と歩き続け、駅の改札前でようやく足もとを見ると、私は固まりました。

スポンジの底がほとんどなくなっていたのです。

振り返ると、駅まで歩いてきた道にも、ところどころスポンジのかけらが落ちていました。

家へ戻る時間はありません。私はそのまま改札を抜けました。

電車の中でも、残った底がさらに崩れそうで落ち着きません。

できるだけかかとに体重をかけないよう、つま先に力を入れてつり革につかまっていました。

職場の最寄り駅に着くころには、足の指がじんじんしていました。

同僚が涙を流したサンダル

職場に着いてからも、誰にも言えないまま午前中を過ごしました。

昼休みになり、隣の席の同僚にようやく打ち明けました。

「朝、サンダルが壊れちゃって」

「え、どんなふうに?ひもが切れたとか?」

私は机の下から片方を取り出し、そっと見せました。

「えっ、想像の3倍ひどい!」

同僚はそう言った途端、机に突っぷして肩を震わせました。

顔を上げたときには、笑いすぎて目に涙まで浮かんでいます。

「底、ないじゃん。これで来たの?」

「来たよ。ずっとつま先に力入れて」

「よく来たね、それで!」

私も自分のサンダルを見ているうちにおかしくなり、結局ふたりでしばらく笑い続けました。

帰り道で拾った朝のかけら

帰りは、職場に置いてある上ばきのサンダルを借りました。

電車を降りて家まで歩いていると、朝に通った道のあちこちに、見覚えのあるスポンジのかけらが残っていました。

電柱の根もと、横断歩道の手前、植え込みのわき。

見つけるたびに拾っていると、手のひらはすぐにいっぱいになりました。

玄関に着き、その手を夫に見せると、しばらく黙ったあと、夫が言いました。

「おかえり。…まさか、全部拾ってきたの?」

「道に置いてくるのも嫌だったから」

夫はあきれたように笑いました。

次の休日、ふたりで新しいサンダルを買いに行きました。

売り場で私が新しい一足を試していると、夫が足もとを見ながら言いました。

「今度は、底が消える前に替えような」

さすがに今度ばかりは、私も素直にうなずきました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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