最近デートに行く男の話を親友にしたら「あんた、男見る目ないでしょ」と笑われたワケ
電話越しに友人へ打ち明けた話
仕事帰りに友人へ電話をかけて、最近誘われている男性のことを話していた。
同年代で、メッセージは丁寧で、誘ってくる頻度も悪くない。それなのに、なぜか自分の中ですっきりした気持ちになれない。
私はその理由を自分の中でも整理できないまま、友人の声に向かって愚痴のように言葉を並べた。
食事はいつもラーメン屋だ、ということ。
お店は毎回違うけれど、ラーメンであることは変わらないということ。
これでもう8軒目に誘われていること。短時間で食べ終わってしまい、ゆっくり話す感じにはならないということ。
並んで黙々と麺をすすって、お店を出たらそのまま解散になる回もあったということ。
「あんた、男見る目ないでしょ」
受話器の向こうから返ってきたのは、笑い混じりだけれど芯の通った声だった。
冗談に聞こえても、いちばん近くで私の話を聞いてきた親友だからこその断定だ。
お店選びを楽しんでいる本人にとっては悪気はなくても、相手との時間の使い方として釣り合っていないと、近くで聞いた人にもそう見えるのだ。私が薄々感じていたものを、親友は短い一言で言い当ててしまった。
残った答えの出ない違和感
その電話のあと、何度か思い返してみた。
ラーメンが嫌いなわけじゃない。彼が誠実そうな雰囲気だったのも本当だ。それでも友人の言葉は、私が口にしないままため込んでいた違和感をやさしく言い当てていた。
きっと私は、お店の選び方そのものよりも、二人で過ごす時間の組み立て方に肩透かしを食らっていたのだと思う。
「今度会う時もラーメン屋で大丈夫?」
そのあと届いたメッセージを開いたとき、以前なら反射的に返していた「うん」という二文字が、すぐには打てなくなっていた。
返信を書いては消してを繰り返し、結局当たり障りのない文面でやんわりと返した。
送信ボタンを押したあとも、画面に残った文字をしばらく眺めてしまった。今度は別のジャンルのお店をどうですか、と書きかけて、それも消した自分がいた。
その後、誘いに応える回数が減るにつれて、自然と連絡そのものも途絶えていった。彼が悪人だったわけではない。私が我慢を重ねた被害者だったわけでもない。
ただ、向き合い方の温度がそもそも合っていなかったのだろうと、今ではそう思っている。それでも何年経っても、違うのれんが続いた数か月と、笑いながら助言をくれた友人の声だけは、不思議と忘れられずに胸の片隅に残っている。
誰と何を食べるかは、関係の本気度がさりげなく出てしまう場面だったのかもしれない、と今になって考えてしまう。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














