「私は外せない用事があるから、お先に!」と定時退社を貫く先輩。だが、人事面談で先輩の嘘が露呈した結果
「この資料、明日までにまとめといて。私は外せない用事があるから、お先に!」
時計の針は17時を回ったばかり。デスクに分厚いファイルを置き、軽快な足取りでオフィスを出ていく先輩の背中を、私は何度見送ってきたでしょうか。彼女は「効率的に仕事を回している」という顔をして、その実、面倒な作業のすべてを後輩である私に丸投げしていたのです。
「いつもごめんね。でも、これも成長のためだから」
そんな言葉を並べては、自分は定時で優雅に帰宅する。一方で私は、連日の残業。溜まっていくのは、疲れと、理不尽へのモヤモヤ。私は静かに、反撃の準備を始めました。
数字は嘘をつかない。静かに積み上げた「証拠」の重み
感情的に訴えても、口のうまい先輩には勝てない。
そう確信していた私は、淡々と事実を積み上げることにしました。共有サーバーのファイル更新履歴、詳細な作業ログ。誰がいつ、どの作業を何時間かけて完了させたのか。その「動かぬ証拠」を、一冊の資料にまとめたのです。
そして訪れた、半年に一度の人事考課。会議室には直属の上司だけでなく、部門を統括する部長の姿もありました。
「今期も先輩がよくリーダーシップを発揮してくれたようだね。君も彼女のサポートを頑張ってくれたと聞いているよ」
部長の言葉に、私は心の中で小さく笑いました。サポート?いいえ、関係はとっくに逆転しています。私は意を決して、用意していた資料をテーブルに滑らせました。
「部長、今期のプロジェクトの進捗について、より詳細なデータを作成しました。こちらに全作業のログと、担当者ごとの工数をまとめてあります」
「やったふり」の代償と、訪れた最高の逆転劇
資料をめくる部長と上司の目が、次第に鋭くなっていきます。
そこには、先輩が「自分がやった」と言い張っていた仕事の8割を、私が一人で完遂していた事実が刻まれていました。
先輩のログは、毎日定時前のわずかな時間のみ。対する私のログは、彼女が帰宅した後の深夜までびっしりと続いています。
「…これは、どういうことかな?」
後日、別室に呼び出された先輩の悲鳴のような弁明が、薄い壁越しに聞こえてきました。言い逃れのできない証拠を前に、彼女の「デキる先輩」というメッキは音を立てて剥がれ落ちたのです。
結果は、驚くほど迅速でした。先輩は「業務への貢献度が著しく低い」と見なされ、閑職部署へと異動。そして私は、正当な評価を受けて大幅な昇給を勝ち取ることができました。
「真面目にやっていて、本当によかった」
今、私は先輩のいない広々としたデスクで、自分の仕事に誇りを持って向き合っています。ズルをして楽をしても、最後に自分を助けてくれるのは、積み上げた事実だけなのだと実感しています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














