「このまま、ずっとこれが続くのか」350万円の借金で苦しんだ私→任意整理を依頼した翌日に訪れた静寂
震えるバイブ音、給料日の翌日に消える残高
三十代前半の僕は、毎日スマートフォンの振動に怯えていました。
三百五十万円の借金。
クレジットカード、消費者金融、リボ払いの蓄積。
朝、満員電車の中でバイブが鳴ると、画面を確認する手が震えます。
知らない番号、知らない番号、また知らない番号。
給料日が来ても、翌日には残高の半分以上が引き落としで消えていきます。
仕事中も、目の前のパソコンに集中できず、ふっと暗い妄想が浮かびます。
「このまま、ずっとこれが続くのか」
誰にも相談できず、家族や友人にも気づかれないように笑顔を作り続ける日々。
春が終わる頃、ようやく勇気を振り絞って、僕は地元の弁護士事務所の予約電話を入れたのです。
受任通知の翌朝に訪れた、信じられない静けさ
事務所のドアを開けて入ると、落ち着いた応接室に通されました。
担当の弁護士の方は、僕の話をひととおり聞き、明細書とにらめっこしながら、丁寧に方針を説明してくれます。
「任意整理で進めましょう」
「明日から督促は止まります」
正直、まだ半信半疑でした。
あれほど一日中、絶え間なく鳴っていた電話が、明日にはぴたりと止まるなんて、信じられなかったのです。
翌朝、いつものように覚悟を決めてスマートフォンを開きました。
画面に並んでいた知らない番号からの着信履歴。
その隣の枠が、その日に限って、すっぽりと空いています。
昼休みになっても、夕方の電車の中でも、夜寝る前でも、画面は静かなままでした。
あの夜、布団の中で、僕は天井を見ながら何度も深呼吸を繰り返しました。
肩に乗り続けていた重さが、ひと晩でこんなにも軽くなる体験を、人生で初めてしたからです。
そこから五年かけて、利息のない元金をコツコツ完済していきました。
毎月の返済日が「怖い日」から「進む日」に変わったとき、生活そのものが、別の色を取り戻していきます。
最後の振り込みを終えた日、ATMの前でしばらく動けませんでした。
「これで本当に終わったんだ」
そう胸の内で呟きながら、長い長い息をひとつ吐きます。
振り返れば、自分の招いた借金ではあるけれど、正しい手順を踏んで解決できたことが、いまの僕の大きな支えになっているのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














