「許してくれたら俺も変わるから」浮気して別れた男の一方的な言葉。許してしまった私に待っていたのは
封筒と、ひとことの謝罪もない玄関先
玄関のチャイムが鳴ったのは、別れてから3日後だった。
扉を開けると、元彼が立っていた。手には封筒が握られていた。
経緯をたどると、こうなる。
付き合って2年、私は彼の浮気を知った。
問い詰めると認めたが、逆ギレして「終わりにしよう」と一方的に宣言して去っていった。
謝罪の言葉は一切なかった。浮気したのは彼なのに、怒った私が別れを突きつけられた。理不尽さを飲み込む間もなく、事態は動いていた。
その数日後、彼は封筒を持ってやってきた。中には大きな金額が入っていた。何のための金なのか、説明はなかった。
私が受け取らないと、また数日後に来た。
謝罪の言葉を求めると、彼は黙って封筒を差し出した。
「許してくれたら俺も変わるから」
何度目かにそう言った。
謝罪ではなく条件だった。
言葉の順番が、最初から逆だと思った。ごめんなさいより先に、お金と取引が来た。
また、同じ結末へ
根負けして、しばらくまた関係を続けた時期があった。
彼は以前より連絡をこまめに入れてきて、表面上は変わったように見えた。
お金を出すことで関係を買い戻そうとした人が、今度は態度や頻度で補おうとしている。そう感じた。
少しだけ信じてみようと、半ば自分に言い聞かせながら決めた。
ただ、半年ほど過ぎた頃、共通の知人から連絡がきた。
彼がまた別の女性と会い続けていたという話だった。しかも以前の浮気と時期が重なっていた部分もあると聞かされた。
茫然とするより先に、虚しさが来た。封筒を持って何度も玄関に立った人が、また同じことをした。驚きよりも、「最初からそういう人だった」という感覚のほうが強かった。
私が信じようとした時間が、少し惜しくなった。
浮気を認めたのに謝らず、お金で関係を取り戻そうとして、また繰り返した。
その一連の流れが、何も解決しないまま終わった。
謝罪の一言が最初にあれば、何かが変わっていたのかもしれない。
でも彼は最初から最後まで、言葉ではなくお金で動こうとした。そういう人だったのだと、今はただそれだけがわかっている。
怒鳴り返す気力も出なかった。ただ答えのないモヤモヤだけが、ずっと手の中に残ったままだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














