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2026.03.05(Thu)

「えっ、嘘でしょ…」通勤電車で近づいてくる男性。恐怖で固まっていた私を救ったのは…

「えっ、嘘でしょ…」通勤電車で近づいてくる男性。恐怖で固まっていた私を救ったのは…

通勤電車の悲劇

毎朝の通勤ラッシュ。

私にとって、一日のうちで最もエネルギーを消耗する時間です。

駅のホームに溢れる人波、充満する熱気。

「今日も気合を入れないと……」

意を決して、ぎゅうぎゅう詰めの車両に体を滑り込ませました。

つり革を掴んで耐えていると、腰のあたりに不意に人の手が触れた感触がありました。

「……え?」

一瞬、偶然かな?と思いましたが、満員電車ですから、多少の接触は仕方のないこと。

そう自分に言い聞かせ、少しだけ体を斜めにしてスペースを作りました。

ところが、私が動くと、その手も合わせてスッと追ってきたのです。今度は指先が腰を這うような。

「えっ、嘘でしょ……」

確信を得るため、今度は思い切って一歩分、ズルズルと横へ移動。

周囲の人に少しぶつかるほどの大移動です。これでもう、逃げられたはず。

ところが、次の瞬間。

またしても、ピタリと腰のあたりにあの感触。

「…わざとなんだ」

背筋を走る戦慄。

周囲にはわずかな隙間があるのに、彼はあえて私を追いかけ、執拗に手を這わせてくる。

その異様な執着心に、恐怖が全身を支配しました。

心臓が早鐘を打ち、口の中がカラカラに。でも、声が出ない。

私はただ、震える手でバッグを握りしめているだけでした。

私が恐怖で固まっていた、その瞬間です。

助けてくれたのは

「……ちょっと、何してるんですか!」

不意に、隣に立っていた女性から鋭い声が掛かりました。

驚いて振り返ると、その女性は後ろの男性を睨みつけながら、私を庇うように立っていました。

「さっきからこの女性の腰、ずっと執拗に触ってますよね? 警察呼びましょうか?」

女性の毅然とした声に、周囲の視線が一斉にその男性に突き刺さりました。

「えっ、あ、いや……」

男性は顔を真っ赤にし、泳ぐ視線をどこにも向けられず、スマホを握る手が震えています。

「すごく迷惑です。警察呼びましょうか?」

彼女が畳み掛けると、周りの乗客からも「え、あの人……」「最低」というヒソヒソ声が漏れ聞こえてきました。

プシューッ。

ドアが開いた瞬間、男性は弾かれたようにホームへ飛び出していきました。

逃げる背中を見送りながら、私は大きく息を吐き出します。

「はぁ……助かりました」

私はその女性に深々と頭を下げました。

震えが止まらない私に、彼女は優しく声を掛けてくれました。

「大丈夫ですか? 逃げられてよかったですね。もしまた何かあったら、すぐに周りに言ってくださいね」

私は彼女の手をぎゅっと握りしめました。卑劣な行為には、周囲の協力と毅然とした態度。

彼女の勇気ある行動と、その場の状況が一瞬にして変わった瞬間、私の心の中のどす黒いモヤモヤは、冬の冷たい空気と共に消え去っていました。

明日からの通勤路を少しだけ明るくしてくれた気がします。

 

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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