「悪いけど手伝って!」と笑顔で仕事を丸投げする先輩。だが、仕事が終わらず上司に相談した結果
仕事を笑顔で丸投げする先輩
数年前、前職での出来事です。
私のいた部署には、困った「名物先輩」が一人いました。
自分の担当分をギリギリまで放置し、締め切り直前になると「悪いけど手伝って!」と笑顔で丸投げ。
それが彼女のスタイルでした。
「新人のうちは、これも勉強かな……」
最初は自分に言い聞かせていたものの、渡される量は増える一方。
ある日の夕方、ついに決定的な出来事が起こります。私のデスクにドサリと置かれた、山のような資料。
「ごめんね、これ明日までにお願い!私、今日は外せない用事があって定時で上がるから」
あまりの身勝手さに、思わず声が漏れました。
「えっ……でもこれ、かなりのボリュームですよね? 私も自分の分が終わっていなくて……」
「大丈夫、あなたならできるって!それじゃ、お疲れ様!」
嵐のように去ろうとする先輩の背中。
それを見送りながら、私の中で何かがぷつりと切れました。
上司の判断
向かったのは、上司のデスク。震える声で状況を伝えます。
「課長、今よろしいでしょうか。先ほど先輩から資料作成を頼まれたのですが、どうしても今日中に終わりそうになくて……」
差し出した資料を見た課長の顔が、一瞬で険しくなりました。
「これ、君がやってるの?……おかしいな。これ、全部彼女の担当分だよ」
「えっ、そうなんですか…?」
「そうだよ。彼女には十分な時間を与えていたはずだけど。……ちょっと、彼女を呼んで」
すぐさま呼び戻された先輩を待っていたのは、上司の厳しい一言でした。
「君の仕事だよね? どうして後輩に丸投げしているんだ」
「いえ、それは……彼女の教育にもなるかと思いまして……」
「教育と押しつけは違う。自分の仕事は自分でやるのが社会人の基本だ。これ以上続くなら、評価にも響くよ」
ぐうの音も出ない先輩。
顔は真っ赤、視線は泳いでいます。あんなに堂々としていた姿はどこにもありませんでした。
翌日から、先輩の態度は一変。
あんなに頻繁だった「お願い攻撃」はピタリと止まり、デスクで必死にパソコンを叩く姿が日常に。
(本当は自分でできるんじゃない……)
心の中で小さく毒づきながらも、視界がパッと開けたような清々しい気分でした。
我慢が美徳ではないと知った、あの日。
勇気を出して声を上げて本当によかったと、今でも心から思っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














