「断るなんて何様だよ!」女性に連絡先を断られた男性客。声を荒げるも、先輩を見て態度を変えた
3回目の来店で、態度が変わった男性客
20代のころ、夜のカラオケ店で受付のアルバイトをしていたときの話です。
平日の夜は店長がおらず、店を回していたのは私と、20代後半くらいの男性の先輩の2人でした。
その30代くらいの男性客が来たのは、その月に入って3回目でした。
毎回、受付で部屋の希望などをあれこれ話し、なかなかカウンターの前から離れない人でした。
その夜も会計を終えたあと、男性は帰ろうとせず、カウンターに肘をつきました。
「ねえ、お姉さん。連絡先、聞いてもいい?」
「すみません。お客様と個人的に連絡先を交換することはできないんです」
ちょうどそのとき、先輩は空いた部屋を片付けるため上の階へ行っていました。
待合には、1人で来ていた男性客と女性2人組が座っています。
すると、目の前の男性の表情が変わりました。
「なんで?俺、もう3回も来てるんだよ。それくらいいいだろ」
急に強い口調になり、上からにらむような視線を向けられて、私は怖くなりました。
「申し訳ありませんが、お断りしています」
「店長を呼べ」と声を荒らげた男性
私がもう一度頭を下げると、男性はカウンターをこぶしでたたきました。
「断るなんて何様だよ!店長を呼べよ」
店長は今はいないと伝えても、「じゃあ責任者を出せ」と声を荒らげます。
待合にいた男性客も立ち上がり、こちらの様子を見ていました。
どうすればいいのか分からず、私が何度も謝っていると、片付けを終えた先輩が階段を下りてきました。
先輩はカウンターの内側へ入り、私の横に立ちます。
「お客様、どうされましたか。店長はいませんので、私がお話をうかがいます」
それまで声を荒らげていた男性は、急に勢いをなくしました。
「いや…別に。ちょっと聞いただけだから」
先輩が私を見るので、私は「連絡先を聞かれて、お断りしたら店長を呼んでほしいと言われて…」と事情を説明しました。
先輩は男性に向き直りました。
「申し訳ありませんが、店員がお客様と個人的に連絡先を交換することはできません。これ以上、店員が困るようなことはお控えください」
そして少し間を置いて、続けました。
「同じことが続くようでしたら、今後のご利用をお断りすることもあります」
待合で立っていた男性客が小さくうなずき、女性2人組も顔を見合わせていました。
男性は耳まで赤くしてうつむくと、それ以上何も言わず、自動ドアから早足で出ていきました。
先輩は男性が出ていったのを確認してから、私に言いました。
「大丈夫?次からこうなったら、すぐ呼んでいいからね」
張りつめていた気持ちが、その一言でようやくほどけました。
その男性が店に来ることは、あれから一度もありませんでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














