「身内なんだからタダにしてよ」食事会のお金を払おうとしない親戚。笑顔で放った正論で撃退した話
私が個人経営している、小さなお店での出来事です。
その日は親戚一同が集まる法事があり、終わった後の食事会を私のお店で開催することになりました。
普段から心を込めて料理を作っていますから、親戚のみんなに食べてもらえるのは嬉しい反面、少しの不安もありました。というのも、私の親戚には少し「クセ」のある人たちがいるからです。
食事会が始まると、予想通りというか、それ以上に大盛り上がり。用意したお酒も料理も、飛ぶように無くなっていきました。
身内ならタダが当たり前?
宴もたけなわ。お腹も満たされ、お酒もすっかり回った頃、事件は起きました。
「いやー、美味かった!さすがだな!」
上機嫌で爪楊枝をくわえた叔父の一人が、ニヤニヤしながら私に声をかけてきました。
「で、お会計なんだけどさ。身内なんだからタダにしてよな〜!」
その言葉に、他の叔父たちも「違いない!」「お祝いみたいなもんだろ!」と大声で同調し、ゲラゲラと笑い声を上げました。冗談めかしてはいますが、その目は本気。最初からお金を払う気など毛頭なかったのです。
散々飲み食いしておいて、タダ?
個人で細々と経営しているお店にとって、数十人の飲食代は決して安いものではありません。材料費も手間もかかっているのに、身内というだけで踏み倒そうとするその図々しさ。胸の奥で、ドス黒いモヤモヤが限界を突破するのを感じました。
究極の笑顔で突きつけたもの
ここで引き下がっては、お店の経営にも関わります。それに何より、この理不尽さを黙って受け入れるわけにはいきません。
私はスッと背筋を伸ばし、満面の笑みを浮かべて請求書を提示しました。
「えっ?身内だからこそ、お店を応援するために定価で払うのが常識ですよね?」
その瞬間、叔父たちの笑い声がピタリと止まりました。
「それに、さっき兄もそう言ってましたよ。『身内なんだから、しっかりお金を落として応援してやろう』って」
兄の言葉を借りた一撃。その効果は絶大でした。身内の誰かが「払うのが当然」と言っている手前、タダ乗りしようとしていた自分たちの浅ましさが際立ってしまったのでしょう。
「あ、ああ……そ、そうだな。もちろん払うよ」
さっきまでの威勢はどこへやら。叔父たちは気まずそうに視線を泳がせ、渋々といった様子で財布を取り出しました。
きっちりと定価分の代金を受け取りながら、私の心は晴れやか。理不尽な要求をはねのけ、堂々とお店を守り抜いた達成感。逃げ腰になってお札を数える叔父たちの姿を見て、心の底からスカッとしました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














