「もう、うるさいねえ。本当にダメな子ね!」3歳の息子に向けられた義母のきつい一言。黙っていられなかった私が伝えた気持ち
親戚が集まる正月、息子から目を離せなかった
正月の座敷は、朝から障子を開けたままだった。3歳の息子は人の集まる場所が好きで、その日も座布団の間を歩きながら、目についたものを次々に指さしていた。
「ママ、じいじのこれ、なに?」
「湯呑みだよ。熱いから触らないでおこうね」
「おちゃ?」
「そうそう。お茶だよ」
手を引いて座らせても、しばらくするとまた立ち上がる。よくしゃべり、よく動く時期だった。
保育園でもそういう時期だとは聞いていたものの、親戚が集まる場所では、息子が動くたびに私は周囲の様子が気になっていた。
重箱が運ばれ、みんなが座卓についたころだった。
息子が電車のまねをして、「ガタンゴトーン!」と大きな声を出した。
すると義母が眉を寄せた。
「もう、うるさいねえ。本当にダメな子ね!」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「…今、なんて言いました?」
義母は私を見た。
「だって、ずっと騒いでるじゃない。ちょっと言っただけよ」
息子に向けられた言葉だと分かり、私は箸を置いた。
義父は気まずそうにテレビへ目を向けたまま、何も言わなかった。夫も黙って膝のあたりを見ていた。
「その言い方は、この子にはやめてください」
さっきまで動き回っていた息子が、私の袖をぎゅっとつかんだ。
言葉の意味までは分からなくても、強い声を向けられたことは伝わったのだと思う。
その手の力を感じて、私は座布団から立ち上がった。
「お義母さん。その言い方は、この子にはやめてください」
自分でも分かるくらい、声が震えていた。
義母は少し驚いた顔をした。
「そんな大げさな。別に本気で言ったわけじゃないよ」
「本気かどうかじゃないんです。この子も言葉を覚えています。そういう言い方はしないでほしいです」
「ちょっと言っただけじゃない」
「分かっています。でも、もう言わないでください」
正月の席で言い合いをしたいわけではなかった。
それでも、息子に向けられた言葉を、そのままにすることはできなかった。
少し間があって、夫も立ち上がった。私の横に並び、義母のほうを向いた。
「母さん。俺からも頼むよ。子どもにそういう言い方はしないでほしい」
義母はしばらく黙ったあと、湯呑みに目を落とした。
「…分かったよ。もう言わない」
大きな謝罪があったわけではなかった。それ以上、その場で言い合いになることもなかった。
それから何度か同じ座敷に集まったが、義母が息子に同じような言葉を向けることはなかった。
しばらくすると息子も落ち着いたのか、私の膝に座り、皿の上のかまぼこを指さした。
「ママ、これ食べていい?」
「うん。食べようか」
いつもの声に戻った息子を見て、私もようやく肩の力を抜いた。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














