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2026.09.24(Thu)

「ママ、下から音がする…」昼寝中の5歳息子が怯えた下の階からの音。天井をたたいていた下の住人が、1か月後に息子へかけた一言

「ママ、下から音がする…」昼寝中の5歳息子が怯えた下の階からの音。天井をたたいていた下の住人が、1か月後に息子へかけた一言

その日のうちに2度、床の下から響いた音

朝ごはんのあと、5歳の息子が廊下を走り出しそうになった。

私はしゃがんで目を合わせた。

「走るのは公園でね。おうちの中は歩こうね」

息子は「うん」とうなずき、ゆっくり歩き始めた。しばらくして、また小走りになりかけたので、私はもう一度声をかけた。

「さっきの約束、覚えてる?」

「おうちは歩く」

そう言って、今度はつま先でそろそろと歩いてみせた。遊ぶのもマットの上だけにしようと、二人で決めていた。

その朝、玄関先で下の階に住む60代くらいの男性に呼び止められた。

「子どもさんの音なんだけど、ちょっと気になっててね」

突然のことで驚いたが、私は頭を下げた。

「すみません。家の中では走らないように言っているんですが、もっと気をつけます」

部屋に戻ってからも気になり、その日はなるべく静かに過ごすことにした。

ところが、息子が昼寝の布団に入って十分ほどしたころ、床の下から突然、ドン、ドンと重い音が響いた。

息子がびくっと体を起こした。

「ママ、下から音がする…」

そのまま私の膝に顔をうずめた。

さらに夕方、二人で静かに絵本を読んでいたときにも、また同じ音が響いた。

息子はそのたびに床を見つめ、その晩は私の手を握ったまま眠った。

管理会社から伝えてもらうことにした

翌朝、私は音がした時刻と、そのとき息子が何をしていたかを書き出した。

昼寝中と、絵本を読んでいた時間。短いメモだったが、それを持って管理会社の窓口へ向かった。

「昨日、下から2回たたくような音がしたんです。朝から息子にも走らないように言い聞かせていて、そのときも走ってはいませんでした」

話しているうちに、声が少し震えた。

担当の40代くらいの女性は、メモを見ながら確認した。

「昼寝をしていたときと、絵本を読んでいたときですね」

「はい。本人も怖がってしまって…」

女性はうなずいた。

「分かりました。住人同士で直接やり取りすると、かえってこじれることもあります。こちらからお話ししますね」

その週末、担当者は下の階を訪ねた。

夕方に電話をもらい、担当者から聞いたところでは、こちらも生活音に気をつけていることを説明したうえで、天井をたたくようなことは控えてほしいと伝えてくれたという。

「音が気になるときは、直接伝えるのではなく、管理会社に連絡してくださいとお願いしました」

「相手の方は、何と…?」

「分かりました、とおっしゃっていました。こちらでも様子を見ます」

電話を切っても、すぐには安心できなかった。

けれど、それ以降、床の下からあの重い音が響くことはなかった。

少しずつ息子も怖がらなくなり、昼寝の布団にも一人で入れるようになった。

それからひと月ほどたった夕方、エレベーターに下の階の男性が乗ってきた。

息子は私の服のすそをつかみ、男性を見上げていた。

扉が開く直前、男性は少しかがんだ。

「静かにしてくれて、ありがとうな」

息子は少し間を置いてから、大きくうなずいた。

男性も小さく笑い、そのままエレベーターを降りていった。

完全に気まずさが消えたわけではない。それでも、直接言い合うのではなく管理会社に相談したことで、息子が怖がらずに過ごせる日常が戻ったことに、私はほっとした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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